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演奏頻度もさることながら、温度と湿度管理が重要です。

冬場の暖房時の過乾燥には欠かせない加湿器 店頭にて撮影
ナカトミ スチームファン式加湿器[SFH-12]2万円前後 
沸騰式ですが掃除が簡単で重宝しています。

 

年間を通じて店頭で使用
MITSUBISHI 除湿器 [MJ-180KX-W]4万円前後
湿度設定が可能で、湿度50%以下の場合は作動しません。



デジタルの温湿度計 2千円前後
湿度計の寿命は5年前後らしいので新しいものが良いようです。


丁寧な調整を施しても、設置環境(温度と湿度)が適正でないとピアノの良いコンディションが保てません。

たとえばスタインウェイのフルコンサートピアノがあるホールでも、ピアノ管理者の方が2年くらいで交代されることが多く、しかもピアノにもあまり関心がない方も多いようです。

なのでお金をかけて丁寧な保守点検を施しても、温度・湿度管理がなおざりなことが多いので、現実にはピアノの状態が悪いホールがたくさんあります。

ピアノの調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


社会科見学に来られました

今日は小学生のTくんが夏休みの研究課題で弊社に社会科見学に来られました。

弊社の展示ピアノの特徴や、ピアノにとっての調整の重要性を説明しながら、まずは体感していただくことに。

 

 

アップライトピアノとグランドピアノの比較ために弊社の伊ヶ谷くんが弾き比べ演奏。
やはりグランドピアノの方が迫力が違うとお母様も同感。

 

 

Tくんにも生ピアノを実際に触れて体感してもらいました。

 

 

グランドピアノは上下に音が抜けますが、響板下から出る音を間近で聴いて迫力満点。

 

 

 

せっかくなので、これから出荷調整(納品前の調整)に入るディアパソンDR-30を使って一緒に作業をすることに。
まずはグランドピアノの仕組みを簡単に説明、そしてハンマーの素材や名前のクイズもしながら鍵盤を外しました。

 

 

鍵盤を外し土台を見て、今度はその鍵盤を取り付ける。
最初は1つだけだったのが、Tくん最後には4つまとめて取り外しが出来るようになりましたよ。

世の中にはたくさんの業種がありますが、その中でも今年の研究課題に弊社を選んでいただき大変有難いことです。子どもの未来の可能性は無限大にあるので、これからたくさんの経験をしていき、心から楽しいと思える、またはやりがいを感じる、そんなお仕事に就いてもらえたら嬉しいです。

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノの寿命は何年くらいか?!

オーバーホールされて今も現役の1910年製のペトロフピアノ(京都芸術センター)



今はもうメーカーはなくなりましたが、お洒落な外装のドイツのシンメルピアノ(お客様宅にて)

弊社2Fピアノ教室兼レンタルルームにある1979年製ヤマハG2
古く使用頻度も高いのでピンの保持力が劣化し、今、ピンブロックとワンサイズ大きなピン、そして弦を新しいものと交換中作業中です。
 

こちらは2Fの和室レンタルルームにある1979年製のヤマハG5です。 
このピアノは響板修理、弦、ピン、ピンブロック、フェルト類、ハンマー等をオリジナルより高級なドイツ製の部品に交換して、現在、最後の調整仕上げ中ですが、ここまでやると性能も新品同様かそれ以上になり、気持ち良い演奏を楽しむことができます。


このように古いピアノも(市販の中古ピアノも)適切な時期に適切な部品交換やオーバーホールさえしてやれば、優に100年以上の使用が可能ですが、古いピアノはそれなりにリニューアルに手間とコストがかかります。

弦楽器と違いピアノの弦は常時強い張力(1台で約20トン)で張られ、弦楽器の魂柱のようなものはなく、響板には絶えず強い弦圧がかかっていますし、使用頻度により弦に金属疲労が起きます。

また響板の構造は、木材を横に何枚もつなぎ合わせて作るので、環境(過乾燥等)によりそのつなぎ目に隙間ができて雑音が発生したり、常時かかる強い弦圧のために響板自体に反りがなくなった(響板のヘタリ)時には調律不能になりますので、そのような時には響板の修理が必要になります。

ピアノの寿命について

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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