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出荷調整完了、明日納品です

 

ディアパソンDR-30の出荷調整が完了しました。
半年程前に一通りの調整をしているので、今回の出荷調整は微調整でスムーズに作業が進みました。


このピアノはマスク付きなので、響板下から出る音をマスク機能で塞ぐことができるため、マスク無しの通常のピアノでは屋根開閉の5パターン(1.屋根突上げ棒長、2.屋根突上げ棒中、3.屋根突上げ棒小、4.屋根突上げ棒なし、5.屋根全て閉じて譜面台を屋根の上に置く)でしかできませんが、マスク付きでは、下を閉めた状態も含め10パターンで楽しめます。

 

 

外装も磨き、ピカピカに

 

 

椅子はイタリア製高級椅子ディスカチャーチを付属としてつけています。

明日いよいよ納品です。

 

>>>お薦めブランド ディアパソン

>>>ピアノマスク

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノの外装についてのお話

弊社に展示中の白のピアノ、白もステキですね!

弊社1Fのアップライトピアノコーナー


弊社2Fのグランドピアノコーナー

従来、ピアノと云えば黒の艶出しが一般的でしたが、最近の選択肢は特にアップライトピアノではリビングに似合う木目のピアノが中心です。

木目の代表的なものではマホガニーとウォルナット、それも艶出し(外装を堅いポリ塗料で覆っている)が一般的ですが、ピカピカして嫌という方には艶消しの選択肢もあります。

メーカーや販売側の立場から考えると黒の方が簡単ですが(黒はどれも同じなので)、木目は種類も多く(ウォルナット、マホガニーの他にチェリー、オーク、ビーチ、アルダー等)色目も微妙に違う木目のピアノは、購入者側からは新品のピアノの場合は、多くの木目から自宅の部屋の雰囲気やお好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。

高級家具を思わせるRed Elm Briar(赤ニレ玉杢)銘木を外装に使った最高級のファツィオリピアノ、全国に一台しかありませんが、家が一軒建つ程のお値段とか。


種類が多い木目のピアノゆえに、お値段も一般的に黒に比べて高額になる木目のピアノですが、例外的に、もともと少量生産で、しかも、たくさんの種類の木目を中心に製造しているチェコのペトロフピアノの場合は、国産ピアノに近い価格で黒と木目の価格がほぼ同じというメーカーもあります。

もともと木目が中心のペトロフピアノ(弊社1F展示場にて)


ピアノの選び方とその問題点

お薦めブランド ペトロフピアノ

お薦めブランド ファツィオリピアノ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


残念ながらほとんど知られていない整調の重要性!


 必要な作業時間のイメージ図


 ピアノに調律が必要なことはよく理解されていますが、整調の重要性について理解されている方は、ほとんどおられないように日頃から感じています。

整調とは演奏者の指の細かい動きを、鍵盤を通してロスなく、正しく弦の最適な位置をハンマーで叩くように調整し、鍵盤からハンマーまでの動きを全鍵揃える調整です。

  • ・ネジ締め(アクション・キーフレーム・本体)
  • ・鍵盤(バランス・フロントキーピン)磨き
  • ・鍵盤(バランス・フロントホール)調整
  • ・棚板調整
  • ・鍵盤(白鍵・黒鍵)高さ調整
  • ・弦合わせ(走り・ねじれ・間隔)調整
  • ・サポート合わせ調整
  • ・バックチェック合わせ調整
  • ・ジャック位置(前後・高さ)調整
  • ・鍵盤深さ(沈み量)調整
  • ・ハンマー接近調整
  • ・ハンマードロップ調整
  • ・打弦距離調整
  • ・ハンマーストップ調整
  • ・レペティションスプリング調整
  • ・シフトストップネジ調整
  • ・ダンパーかかり(始動)調整
  • ・ダンパー総あげ調整
  • ・ダンパーストップレール調整
  • ・ソステヌートロッド調整
  • ・各ペダル調整(踏み込み量・遊び)

ちなみに調律の作業時間は1時間~1時間半、整音に必要な作業時間:2時間以上ですが、上記の整調を一通りやるためには手慣れた技術者で3日間(24時間)が必要とされています。

手間がかかる整調作業ですが、やるとやらないでは同じピアノでも性能に雲泥の差がつきます。

ピアノの性能を最大限引き出すための調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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