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中古ピアノの魅力と落とし穴

中古ピアノの最大の魅力は安いことですが、楽器としての基本性能は新品より古いピアノの方が優れているということはあまり知られていません。


古い弦楽器が高く評価されている理由は、木は年数が経過すると固く強固になるという特性で鳴りが良くなるので高評価なのですが、これは古いピアノにも当てはまります。

神社仏閣も一時期、コストの安い鉄筋コンクリートに建て替えらましたが、最近は初期コストが高くても木造建築になってるようですが、鉄筋コンクリートの寿命が80年位と云われるのに比べ、本格的な木造建築の寿命は300年、さらに修理すればさらに300年の寿命のようですし、木造建築の奈良の法隆寺は1300年と云われています。

しかし実際には中古ピアノの性能が劣るピアノが大半ですが、その理由は構造がシンプルな弦楽器と違い、ピアノの場合は内部のメカニズムが複雑でそれらの消耗部品の劣化や不具合があり、それらの修正や交換にかなりの手間(コスト)がかかるので、大半の中古ピアノは販売価格を抑えるために消耗部品まで手が回っていないからです。

但し、せっかくオーバーホールしても調整不足のピアノが多いのが残念

古いピアノも手間(コスト)をかければ新品より魅力的(高性能)なピアノになる可能性がありますが、せっかく安価にオーバーしてもそれらは新品以上に丁寧な調整が必要なのですが多くは調整が圧倒的に欠けています。いくら車のタイヤを新品に履き替えても、肝心のホイルバランスを取らないと走行不良になりますが、それと同じで、安価なのは良いですが圧倒的に調整不足のピアノが増えていて、たまらず弊社に後から本格的な調整を依頼される方が増えていますので注意が必要です。


弦とピンを新品に交換中のグランドピアノ

ピンも手磨きになります

鍵盤の重さも調整します

外装も含めて再生した1960年代のヤマハアップライトピアノ


弊社がオーバーホールした1960年代のスタインウェイC-227






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資料をご覧になった方の感想


浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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