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国際ピアノコンクール ピアノ選びの裏事情

NHKのBS1スペシャル 「もうひとつのショパンコンクール ~日本人ピアノ調律師たちの闘い~」は何度も再放送されたのでご覧になった方も多いと思います。
この番組はスポットを、ピアノを提供するメーカー側や調律師側に当てられているので大変興味深く観ました。


メーカーは自社のブランドのイメージ向上のために国際コンクールに積極的に参加して、自社のピアノを使った演奏者が優勝すると世界中でガラ・コンサート(優勝を祝うコンサート)を開催して自社ブランドのイメージアップを図ります。

ただ大きな矛盾が一つあります。それは従来のコンクールでは、自身がコンクールで使用するピアノ(ブランド)を選ぶ必要があるのですが、そのピアノを選定する時間が一人10分程度しか与えられないことです。

筆者は高松国際ピアノコンクールでピアノ選びの現場に何度か立ち会う機会がありましたが、多い時は舞台にヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、ファツィオリと6台のフルコンサートピアノが並べられ、コンテスタントはこの6台の中から自身がコンクールで弾くピアノを10分で選ぶのですが、傍で見てても僅か10分で1台を選ぶのは無理なのがわかりました。

優勝を目指すコンテスタントには失敗は許されないので、どうしても馴染みのあるブランドを選ぶようになるので、その結果として馴染みのあるスタインウェイが一番多く続いてヤマハになるので、いくら素晴らしいピアノであっても選ばれる可能性は低くなります。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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