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スタインウェイご契約時のエピソード ②

弊社でスタインウェイをご試弾頂きご契約いただきました。
東京のスタインウェイジャパンで同型を3台並べてくれますので、後日その3台から一番お気に召したピアノをお選びいただくということになりました。



そこで事前にお客様から一言云われました。
「植田さん、一千万から出すのだから気に入ったスタインウェイがなければ買いませんよ」と仰られて、まさか3台とも気に入らないということはあり得ないという思いで「もちろんそれで構いません」とお答えしました。

後日、一同東京まで出かけスタインウェイ同型3台からの選定になりました。
一通りご試弾いただきましたが「どれも自分のイメージしたスタインウェイと違う」ということで購入を見合わせるということになりました。

それから1ヶ月後、お電話を頂いたのでお聞きしてみました「どんなスタインウェイが好いのですか?」そのお好みを詳しくお聞きしてから弊社の展示スタインウェイを思い切ってお好みの音色とタッチに仕上げてからご試弾いただきましたところ、このスタインウェイが欲しいということでその展示現品をご購入頂きました。

余談ですが、ホロヴィッツと云えば代表的なスタインウェイアーティストとして知られていますが、これは本で知ったのですが、実はホロヴィッツはスタインウェイの音色もタッチも好きでなかったそうですが、それを専属調律師のフランツ・モアさんがホロビッツ好みのスタインウェイに苦労して仕上げたそうです。

ピアノという楽器はイージーオーダーという考え方があります



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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