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ピアノ部屋の適正な温度と湿度とは?

ピアノ部屋の適切な温度と湿度管理についてご質問を頂くことがあります

◎ピアノ部屋の室温について
  ピアノに適切な室温というのは、演奏者にとっての快適な室温が基準なので個人差がありますが、一般的には24°前後ではないでしょうか。

大切なことは可能な限り室温が一定ということで、調律の際もいつもの室温で調律しないと調律時と演奏時の室温が大きく異なると、温度変化で調律もすぐに狂います。

◎ピアノ部屋の湿度について
  一般的には50~60%の範囲内と考えらていますが、ピアノの響きを重視すれば少し乾燥気味の45%位が良いという説があります。

特に冬場は部屋が乾燥しますが、過乾燥が続くと大切な響板にひびが入ったり響棒が剥がれて雑音が発生したりします。こうなると修理費用が高額になります。

写真は1980年製の国産ピアノの響板ですが、すでに響板が割れて雑音が発生しています
小さな割れですが、きちんど修理するには響板の貼り換えが必要になります。



上と同じピアノですが、響板も剥がれかかっています
こうなると修理にはピアノ1台分ほどの費用がかかるので大概は廃棄処分になります


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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