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一生もののピアノについての考え方

「今度ピアノを買う時は一生もののピアノを買う」ということを耳にすることがあります。

一般に一生もののピアノと云えばスタインウェイ等の高級ピアノをイメージします。

しかしピアノ愛好家の方にとっての一生もののピアノとは、別に高級・高額ピアノでなく普通の平凡なピアノでも、自分にとって手放せないほどの魅力的なピアノになれば一生もののピアノということになります。

逆に最高級ピアノを購入しても段々嫌なところが気になってきて、一生もののピアノにならずついには買い換えたいという気持ちになるかも知れません。

その訳は?

最高級ピアノであっても静かな自宅で心落ちつけて弾いていると必ず不満点や気になるところが出てきます。

この不満点や気になるところを解消し全てを自分好みに変えていけば、嫌いなところがなくなるので、後は好きなところだけになるので手放せないピアノになります、つまり「あばたもえくぼ」の恋に落ちるわけです。

しかし最初は気になるレベルの不満でも、演奏のたびに不満なところに意識が行くので徐々に意識が拡大してきて、そのうち大嫌いになり買い換えを考えるようになる可能性があります。

しかし最大の問題は演奏者の細かい不満に対応して、技術的に演奏者の希望を叶えてくれる調律師がほとんどいないことです。

ピアノは丁寧な調整と整音をした上で、自分好みの音色とタッチのピアノに仕上げていけば大概は恋に落ちると思います。


田中節夫のピアノ聴き比べ

DIAPASON / BOSTON / PETROF / STEINWAY
ショパン、ラフマニノフ、べート―ベン、リスト、シューマン、ドビッシー、ラベル
違いがわかるように同じ部分を弾いています。

中央が田中節夫氏 ファツィオリ・ジャパンのショールームにて


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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