[ ]ファイリング(ハンマー整形)もデリケートな作業
全ての調整作業がデリケートな作業ですが、ハンマーを最適化するファイリングや整音(針刺し)はあまりやり直しがきかないという意味でなかなか厄介ですし、ピアノの音色にも大きく影響します。
ファイリング(ハンマー整形)
スタインウェイのような輸入高級ピアノはファイリングや針刺しはメーカー工場のベテラン技術者が全て手作業で仕上げていきますが、国産ピアノの場合はハンマーが機械化されて針を刺しているので、新品のピアノでも弊社の場合はで、メーカーとは別に調律師がハンマーを再仕上してから出荷します。
これが中古ピアノの場合はハンマーの弦溝を取る必要があるので、ハンマーを一皮剥く必要がありますが、これも面一(ハンマーが弦の全ての面に直角に当たるように)に削る必要があるので、単に削れば良いというものではなく高度な技術が必要です。