[ ]中国の超不景気によるピアノ業界への影響
今の中国は超不景気で贅沢品であるピアノの売り上げが9割ダウンというニュースを見ても他人事のように思っていましたが、筆者の身近でもその影響が表れてきました。
日本で中古ピアノ(特にアップライト)がダブついてきた
以前はどんな古いピアノでも中国が喜んで買い取ってくれていましたが、もう値段を下げても中国が買い取ってくれなくなり、テレビコマーシャルを流すようなピアノ買取大手は在庫を持て余しているようです。
かつては弊社にも上海のピアノ店が何組も直接来店され「お金のこと、心配いりません、どんどん送って下さい」と云っていたのが懐かしく感じます。
ピアノメーカーも大きな悩みを抱えている
特に影響が深刻なスタインウェイ社
たとえば高級ピアノのスタインウェイは、一説によると中国での売り上げが全体の70%位だったという話を中国のピアノ業者から聞いたことがあります。そうだとするとスタインウェイ社自体の売り上げが半減していることになりますが、頼れる国は中国以外にはないようです。
その昔の日本市場は大井埠頭にハンブルグから直接コンテナで入荷していましたが、最近は数が少なくなり必要な数だけ上海の保税倉庫から送られてきていました。
ヤマハもカワイ、ヨーロッパのメーカーも大変なようです
中国市場が稼ぎ頭であったヤマハもカワイも例外ではなく大きな影響を受けているのではと思います
メーカーの立場で考えると、売り上げが半減すると工場の稼働率が低下した分コストが上がりますの
で、このところの一連の値上げもその影響かと思います。
我々ピアノ小売店も立てつづけの値上げにより、販売が困難になってきています。
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
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間違いだらけのピアノ選び ~ 目 次 ~
【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない
◎ピアノは8千個の部品
◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器
◎仕上げが整音
◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない
◎ピアノはセミオーダーの楽器です
【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
◎好みのスタインウェイを求めて
◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ
【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
◎ピアノは素材という考え方
◎メンテナンスについて
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