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ピアノの簡易防音のお奨め!

ピアノの防音というと代表的なものに消音ユニットや既製品の防音室(アビテックス等)がありますが、いずれもタッチや音色、響き等の快適性とコスト面でも問題があります。

部屋全体を防音室に改装するのが理想的ですが、コスト負担があまりにも大きく躊躇します。そこで提案したいのが必要に応じた段階的な簡易(部分)防音です。

防音が必要な箇所

 
たとえば仮に「演奏時間は夜8時まで」という条件なら必要に応じた防音対策を取れば、比較的安価で必要な防音性能を満たすことができます。

たとえばマンションの場合で一番に問題になるのが、いわゆる空気伝播音よりも、階下への個体振動音(ドンドンというような振動音)ですが、これは床との間に空気層を作るピアノ架台で解決します。

12個の四角なゴム(写真)で床からピアノを浮かせ、ピアノ架台と床との間に空気層を作り、振動を遮断するピアノ架台(約25万円)

一戸建ての場合は、音の遮断で一番弱いのが窓ガラスですので、お隣に面するピアノ部屋の窓を二重サッシにすれば、ほとんど解決するように思います。

更にピアノ自体の音量を、段階的に最大40%抑えることが可能なディアパソンのマスク仕様(約15万円)を加えれば、過去の経験からも、防音問題についてはほとんど解決するように思います。



ピアノの防音対策について

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


西陣織職人とピアノ技術者の「弟子募集」

京都の西陣織職人がツイッターで弟子を募集したところ、その求人条件が「ひどすぎる」としてインターネット上で批判を浴びる騒動があったとのニュースがありましたが、私には今のピアノ業界、特にピアノ調律師業界とイメージがダブリます。

「半年給与なし、仕事保証なし、京都、西陣織職人の弟子募集はブラックと言えるのか」

ちなみにヨーロッパでは日本と違い、職人の社会的地位も高く、給与レベルも高いので優秀な職人が多いようです。
 
チェコのペトロフ社のピアノ作り風景
ペトロフ社のピアノ作りの職人

ペトロフ社のピアノ作りの職人

伝統的な西陣織

西陣織職人の募集内容は?
「西陣織を習いたい、将来的に仕事にしたい方を募集します。ただし最初の半年は給与的なものも出ませんし、その後の仕事を保証はできません。ただ、この西陣織の職人が減りゆくなか、将来的に技術を覚えておきたい方に無料で教授いたします」です。

一般から見たら酷い労働条件になりますが、私には募集側の事情も良くわかります。

たとえばピアノ調律師になろうとした場合は、高卒、または大卒後、浜松のヤマハ、カワイの専門学校に1年間行き授業料も300万円ほどは必要ですし、その他の調律専門学校では2年間で300万円程の授業料が必要になります。

ですのでこの西陣織の場合も、前もって数年間の授業料を受講生から徴収し、卒業生の中から特別優秀な人を見習いとして雇えば少しは給与は払えるのではと思います。
  
しかし仮に専門学校を卒業しても技術者としては半人前なので、特に西陣織のように出来不出来が誰でもわかる物は、半人前の技術者は全く役に立たないので、本来の技術習得のためにはさらに数年の下積み経験が必要になります。

ただピアノの場合は多くの方が、仕事(整調・調律・整音)の出来不出来が分かりづらいので、専門学校を卒業後すぐに、一般家庭を有料で調律して回っているのが西陣織と一番違うところです。

これは本来のピアノのメンテナンスのあり方が良く知られていないのも大きな原因ですので、本来のピアノのメンテナンスのあり方の情報提供が大切だと考えています。

ピアノの調律とメンテナンス

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植田 信五


生産国表示のルールとは

業界用語でファースト・ライン、セカンド・ライン、サード・ラインという言葉がありますが、これの意味は本国で全て製造されたものがファースト・ライン、他国で半分を委託生産、本国で最終仕上げしたものがセカンド・ライン、全て他国で委託生産されたものがサード・ラインという意味でよく使われます。

年産130台の最高級ピアノ イタリアのファツィオリのフルコンサートピアノ
輸入元 ファツィリジャパン

本来の意味での日本製、ドイツ製はファースト・ラインですが、今ではヤマハ、カワイをはじめヨーロッパの老舗ブランドも、その多くがセカンド・ラインかサード・ラインで製造されており、今ではファースト・ラインはスタインウェイやファツィオリ等の一部の高級ブランドか高級品に限られます。

チェコの名門ペトロフピアノ 山梨県のログハウスにて、お客様撮影

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たとえばペトロフ社の場合は、ペトロフ以外のブランドを3っ持っており、ペトロフブランドがファースト・ライン、他のブランドは中国でセカンド・ラインかサード・ラインで生産されています。

スタインウェイ社の場合も、ファースト・ラインがスタインウェイ(ドイツまたはアメリカ)、サード・ラインがボストン(日本)、エセックス(中国)という風にブランドにより生産国が明確になっています。

ピアノの場合は最終組み立てをした国を生産国とする業界ルールがありますので、矛盾していますがファースト・ラインに加えセカンド・ラインまでが、日本製、ドイツ製等の表示がされています。

問題は、多くのメーカーで同じブランドでファースト・ラインとセカンド・ラインから供給されるものが多いので、生産国表示だけではファースト・ラインかセカンド・ラインかの区別がつかないのが問題です。

ピアノのバック(支柱、響板、フレームに弦を張ったもの)をインドネシア、鍵盤は中国から輸入して、外装のみ日本でおこなっている日本製のピアノも今ではごく普通です。

サード・ラインのみが中国製、インドネシア製の表示になりますが、基本的にはセンカンド・ラインとサード・ラインには性能的に大きな違いはないのですが、サード・ラインでは生産国表示が中国やインドネシアになり、我々日本人にはやや抵抗感があります。

しかしながら、これを日本で丁寧に調整をしてやると、特に老舗のヨーロッパブランドは安価(本国生産の1/3程度)で魅力的なピアノに仕上がるものがあります。さらに中国の場合は完成品を輸出すると政府から何らかの補助金が支給されるようですので、価格もさらにお買い得になります。

中国のハイルーン社で委託生産されるオーストリアの名門、ウェンドル&ラングピアノ        ウィーン学友ホールにて
ウィーン学友ホール

ちなみにハイルーン社は中国で№3の規模の会社で、主にヨーロッパメーカーの委託工場として有名ですが、№1は国営企業のパルーリバー、№2は杭州ヤマハとなっています。

日本で80円台から購入でき、性能的にも魅力的なウェンド&ラング 
浜松ピアノ店 ショールームにて

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お薦めブランド 

スタインウェイ  ファツィオリ   ペトロフ
ウェンドル&ラング

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