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アンティークピアノの問題点

100年落ちのピアノをリニューアルしたもの、いわゆるアンティーク(ビンテージ)と呼ばれるピアノは、ノスタルジックな魅力があり一部の愛好家に人気があります。

しかし響板を補修し消耗部品のハンマーや弦、フェルト類を新品に交換したピアノであっても、ピアノ内部には接着箇所が膨大にあり、それらの膠(にかわ)の接着面もさすがに100年も経過すると脆くなっているので、どこが剥がれるかは誰にも予想ができません。

広い面積を持つピアノの響板

1980年製のピアノですが響板の割れで雑音が止まりません
響板の修理には一度弦とフレームを外して埋木する必要があり大変です

同じ1980年製のピアノの響棒が剥がれかかっておりここからも雑音が出ます

響板を埋め木したアンティークピアノ


デリケートな部分が多いのでファーストピアノではなく、セカンドピアノとして丁寧に使用し、空調管理(温度湿度)も万全を期す必要がありますが、それでも想定外のところが剥がれて故障する可能性があります。

しかも一旦トラブルとなると修理も厄介なことになることが多いので、メンテナンスの大変さ(費用)も頭に入れておく必要があります。

それらを勘案してアンティークピアノのメンテナンスは請け負わない調律師も多いので、何かあってもすぐに駆けつけてくれ、面倒な修理も気軽に対処してくれる修理に長けた調律師の確保が必要です。

※グランドピアノのアクションは1970年代(メーカーにより前後)に今のように連打が容易にできるアクションになりました

旧式アクション(シュワンダー)と現代アクションの違いについて


中古ピアノのメリット・デメリット




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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの性能は調整と整音で決まります

ピアノの購入の際してブランドイメージと価格に関心を持たれますが、いかなるピアノであれ、性能(音色やタッチ、響き)は丁寧調整と仕上げの整音で大きく変わりますし性能も大きく向上します。

それをご理解頂くために弊社で作成したのが、下記の26分の動画(You Tube)です。

ご覧頂くとピアノの性能に対する概念が大きく変わると思います。




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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


宮田大チェロリサイタル


昨日は宮田大さんのチェロ・リサイタルのツアー初日目ということで、香川県観音寺市にあるハイスタッフホール(観音寺市民会館)大ホールへ朝8時に会場入りでピアノの調律をさせていただきました。

今回のピアニストは西尾真実さん。笑顔が素敵で一見モデルさんかな?と思わせるような美貌とスレンダーでありながらもその細い腕からは信じられないほどのダイナミックな表現も持ち合わせていて、且つ繊細なタッチやペダル操作の意識レベルの高さに、調律師としてとてもやりがいを感じました。

 

 


リハーサルを終え、ピアニストの西尾さんからのピアノに対する要望と照明によって熱くなったピアノのピッチ低下の修正を行ない、いよいよ本番を迎えました。

 

 

 

 

今回のプログラムは

サン=サーンス/白鳥
アストル・ピアソラ/オブリビオン
ダーヴィト・ポッパー/ハンガリー狂詩曲
レオシュ・ヤナーチェク/おとぎ話
ベーラ・バルトーク/ルーマニア民族舞曲
加羽沢美濃/デザートローズ
マックス・ブルッフ/コル・ニドライ
マヌエル・デ・ファリャ/バレエ音楽「恋は魔術師」
                             (チェロとピアノ編)(小林幸太郎編曲)

に加えアンコール3曲あり、会場全体から鳴り響く力強い拍手からは非常に満足度の高い演奏会だったことが窺えました。

舞台袖へ回ってくるお二人の演奏を聴いていただけでも心地良く感じてました。

 

 

 

昨年の小ホールで演奏されていた時も重厚さとまろやかな響きに包み込まれるような印象を受けましたが、今回の大ホールは小ホールに比べ残響が一秒以上長く、小ホールとはまた違った心地良さを体感することが出来ました。

もし機会があれば一度このハイスタッフホールの響きを堪能してみてください。

宮田さん西尾さん素敵な演奏ありがとうございました。

今回が全国ツアー初日目ということで、引き続き大分・埼玉・神奈川・福岡・・・と全8箇所を回る予定だそうです。

 

 

>>>宮田大チェロリサイタルツアー

>>>宮田大オフィシャルサイト

>>>西尾真実オフィシャルサイト

>>>ハイスタッフホール

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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