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ピアノの中からカチカチ音が

 

数年ぶりにお伺いしたアップライトピアノ。

そっと鍵盤に触れて音を出してみると、中から何やらカチカチ音が。

原因を探るべく次々と部品を外していくと、その意外な正体が明かに・・・。

 

 

というわけで、YouTube最新動画です。今回から英訳をつけていこうと思います。

 

みなさま、原因は想像つきますか?

 

 

>>>ピアノのメンテナンスの重要性

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


温度にも湿度にも敏感なピアノ

 

2020年初のイコニコストリートピアノのメンテナンスに行ってきました。

今朝車に乗った瞬間フロントガラスが凍っていて、すぐに岡山の天気予報を見てみると最低気温が0℃、何か寒いなと思っていたらやはり。

そんな寒い岡山ですが、イコットニコットの施設内に着いて温度計でピアノを測ってみると、なんと20℃近くあり、ピアノへの温度の影響はさほど受けてない様子、かと思いきやパネルを外して部品をチェックしてみると・・・

これがよく変化しているんです。

 

 

ピアノは温度だけでなく湿度にも影響受けやすい楽器なので、秋から冬にかけて湿度が下がってくると部品(木材etc)が痩せて部品と部品との間に隙間ができて結果としてロスが生じます。

この時は隙間を無くすように調整するわけですが、5月頃から湿度が上がると木材やフェルト・クロス類が膨張して今度は部品と部品同士が押し合いになるので、また調整して戻します。

そしてまた乾燥の季節になると・・・。

この繰り返し&弾くと部品が摩耗してくるので、調律師はこの変化との戦いが毎回行われます。

これまでの話は鍵盤やアクションメカニックに対してですが、弦の方はというと。

 

 

 

弦もまたチューニングピンという金属のピンに巻き付いてそれがピンブロック(ピン板)に埋まっているわけですが、そのピン板が乾燥の時期になると痩せるので、ピンが緩み結果として音が下がってきます。

温度も湿度にも非常に敏感なピアノという楽器ですが、状態を完璧に維持すること(困難?)ができない場合は変化に合わせて定期的にメンテナンスを入れて修正していくことが望ましいように思います。

 

 

>>>ピアノの調律と温度の関係

>>>TSCテレビせとうち

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ウェンドル&ラングの出荷調整始めました

 

今月京都府に納品予定のウェンドル&ラングの出荷調整を始めました。

早速土台の鍵盤下の掃除と鍵盤の動きを見ていってるのですが・・・

 

 

このように鍵盤には真ん中の部分に穴があいていてここに金属のピンがささりここを軸としてシーソーのような動きで鍵盤が上下します。

毎回そうなのですが、この穴が緩く(広く)ガタツキがあるのでここから直して開始します。
ガタツキがあると鍵盤を弾いた瞬間(特に鍵盤を上げた瞬間)カタッというような木がぶつかったような音がします。いわゆるロスなのでこの穴を少し狭くしないといけません。
今回はこの穴を湿らせてから木を膨張させ穴を狭くし、しっかり乾燥させます。
マイナスからのスタートなのでその分余計な時間がかかりますが、しっかり直して心地良く弾ける状態にしてお届けします。

 

>>>ウェンドル&ラングピアノについて

>>>出荷調整の必要性について

>>>鍵盤が上がらない原因

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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