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整調・調律・整音ができる調律師を育てるのは難しい

7月3日の日本経済新聞1面のデジタル人材優遇の記事



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AIとかコンピューターのプロミングが出来るデジタル人材には初任給を2割アップして年収も勤続数年で高額支給するという内容の記事が日経新聞の1面に大きく掲載されていました。

逆に究極のアナログ人材一つがピアノの調律師ではないかと、筆者はこの記事を読んでとっさに思いました。

一人前のカンナがけが出来るまでに10年かかると云われる宮大工ですが調律師も同様です、グランドピアノの整調・調律・整音がきちんとできるようになるには、やはり10年近くの下積み期間が必要のように思います。

しかしながらアナログ人材の代表の調律師は、本来は修業期間でも給与の保証が必要ですから雇う方も相当な負担になります。

ですから浜松にあるヤマハ、カワイの調律学校は期間1年で卒業、年間の授業料も全寮制で400万円ほどと高額ですが、1年で調律だけを覚えてところで卒業して、一人前としてすぐに外回りの有料調律に回っていますので実際の下積の研修期間はありません。

しかしアナログの技術(ピアノの整調・調律・整音)は研修で身に付くものではなく、何年もの基礎訓練を積み重ねるしか体得できないので極めて効率が悪いので浜松のピアノメーカーも若くて優秀な調律師を育てていくという気持ちがないようです。

仮にメーカーに育てる気持ちがあっても、大概の若い人は長い修業期間を嫌がってすぐに辞めていくので、余程、音楽やピアノという楽器が好きで、地味な精密調整も好んでやるような人でないとこれからの調律師には向かないようにも思います。

一番の問題は、アナログピアノは、いかに高級ピアノでも優秀な調律師の技術と情熱がないと本来の性能を発揮しないということを、ヤマハ、カワイもさらに高級ピアノのスタインウェイさえも経営者が良く理解してないとしか思えません。



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

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弊社ではピアノの性能を大切にお考えの方に資料(本とDVDの2点)を無料送付させて頂いていますが、カタログもご希望の方には、別にブランド別の詳しい解説書もお付けしています。

ネット上ではメーカーや業界関係者に対する忖度があるので、ストレートに物が言えないことが多いのです。

そのような背景から、この解説書は技術的な解説書ではなく、カタログやブランドイメージではわかないこと、つまり各メーカーの経営哲学(イメージ)とその実態の裏話も含めた、いわば直球の解説書ですのでその意味では興味深くお読みいただけると思います。

 

たとえばこんな感じです

スタインウェイの解説書 全15ページ



イタリアの名器、ファツィオリの解説書 全8ページ

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筆者プロフィール


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一通りの調整には15時間以上必要です。

新品のピアノでも納品前に販売店がやるべき出荷調整の作業時間は、整調だけで15時間以上必要ですが、調律にかかる時間は1時間少々、整音は2時間以上になります。

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手間(コスト)がかかるので大概のピアノは整調(調整)が省かれています。

作業時間のイメージ図

①調律
調律に必要な作業時間は1時間~1時間半(音程を合わせる作業)


②整音
整音に必要は作業時間は2時間以上(音色の粒を最適に揃える作業)

③整調(調整)
整調に必要な作業時間は15時間以上
整調(調整)とは演奏者の指の細かい動きを、鍵盤を通してロスなく、正しく弦の最適な位置をハンマーで叩くように調整し、鍵盤からハンマーまでの動きを全鍵揃える作業です。


調整(整調)の作業内容は以下の通りです

・ネジ締め(アクション・キーフレーム・本体)

・鍵盤(バランス・フロントキーピン)磨き

・鍵盤(バランス・フロントホール)調整

・棚板調整

・鍵盤(白鍵・黒鍵)高さ調整

・弦合わせ(走り・ねじれ・間隔)調整

・サポート合わせ調整

・バックチェック合わせ調整

・ジャック位置(前後・高さ)調整

・鍵盤深さ(沈み量)調整

・ハンマー接近調整

・ハンマードロップ調整

・打弦距離調整

・ハンマーストップ調整

・レペティションスプリング調整

・シフトストップネジ調整

・ダンパーかかり(始動)調整

・ダンパー総あげ調整

・ダンパーストップレール調整

・ソステヌートロッド調整

・各ペダル調整(踏み込み量・遊び)

現状では高級ピアノを含め大半のピアノは手間がかかる整調作業が省かれていますが、丁寧な整調の有無で同型のピアノでも性能(タッチ、音色、表現力)が大きく向上します。

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植田 信五


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