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最近の中古ピアノ事情を解説

新品に比べ相対的に安価な中古ピアノを希望される方も多いのですが、20年位前まではピアノを手放したい人が多かったのですが最近は少なく、唯一、業者の買い取り広告だけが目立つようになりました。

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業者の買い取り目的は国内での再販ではなく、主にピアノブームの中国に日本の安価な中古ピアノの輸出が目的ですが、長年にわたり日本から毎年十万台規模で中国に中古ピアノが輸出され続けた結果、国内にはもう良質の中古ピアノが少なくなりました。

車は新車の販売が多いので中古車も市場に多いのですが、ピアノの国内販売は40~50年前をピークに減少を続け今はピーク時の10%以下なので、特に新しい中古ピアノは少なく、中古品の中古品、つまりユーザーが何度も替わった中古品が多いので、程度の良い中古品は少なくなっています。

ただ古いピアノが必ずしも悪い訳ではないのですが、問題は消耗品が限界に近いものが多く、またそれまでの癖を修正して丁寧に調整するには相当な手間(コスト)がかかりますので、安価な中古ピアノの大半がそれらの手間が省かれているためにリスクがたくさんあります。

中古ピアノのメリット・デメリット

消耗品のフェルト類、重要部品のハンマーや弦はドイツ製の高級品に交換、外装も再塗装したヤマハの中古ピアノ(弊社店頭にて)






最近の中古ピアノ事情は?  №2

最近の中古ピアノ事情は? №3

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


一通りの調整には15時間以上必要です。

新品のピアノでも納品前に販売店がやるべき出荷調整の作業時間は、整調だけで15時間以上必要ですが、調律にかかる時間は1時間少々、整音は2時間以上になります。

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手間(コスト)がかかるので大概のピアノは整調(調整)が省かれています。

作業時間のイメージ図

①調律
調律に必要な作業時間は1時間~1時間半(音程を合わせる作業)


②整音
整音に必要は作業時間は2時間以上(音色の粒を最適に揃える作業)

③整調(調整)
整調に必要な作業時間は15時間以上
整調(調整)とは演奏者の指の細かい動きを、鍵盤を通してロスなく、正しく弦の最適な位置をハンマーで叩くように調整し、鍵盤からハンマーまでの動きを全鍵揃える作業です。


調整(整調)の作業内容は以下の通りです

・ネジ締め(アクション・キーフレーム・本体)

・鍵盤(バランス・フロントキーピン)磨き

・鍵盤(バランス・フロントホール)調整

・棚板調整

・鍵盤(白鍵・黒鍵)高さ調整

・弦合わせ(走り・ねじれ・間隔)調整

・サポート合わせ調整

・バックチェック合わせ調整

・ジャック位置(前後・高さ)調整

・鍵盤深さ(沈み量)調整

・ハンマー接近調整

・ハンマードロップ調整

・打弦距離調整

・ハンマーストップ調整

・レペティションスプリング調整

・シフトストップネジ調整

・ダンパーかかり(始動)調整

・ダンパー総あげ調整

・ダンパーストップレール調整

・ソステヌートロッド調整

・各ペダル調整(踏み込み量・遊び)

現状では高級ピアノを含め大半のピアノは手間がかかる整調作業が省かれていますが、丁寧な整調の有無で同型のピアノでも性能(タッチ、音色、表現力)が大きく向上します。

弊社独自の出荷調整を動画でご紹介していますので、ぜひご覧ください。


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


チャイコフスキー国際コンクールに初めて中国製ピアノがデビュー

第16回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で二十歳の藤田真央さんの二位入賞のニュースが入ってきましたが、業界ニュースとしては国際コンクールに初めて中国のピアノ、YANGTZE RIVER が参入したということの方がインパクトが大きいようです。





YANGTZE RIVER



中国には30社以上のピアノメーカーがあるようですが、共産党一党独裁の中国では、純粋な民間企業というのはないようで、これと云った企業には国が最大限の援助をするお蔭で成長が早く、このピアノメーカーも創業が2000年だそうです。
そのような背景を知れば、トランプさんが中国にクレームをつけるのもわかります。





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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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