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レトロなピアノ作りの純ヨーロッパ製ピアノ、ペトロフ

メードインインドネシアの段ボールがたくさんあり、ラインで流れる浜松のピアノ工場は何故か写真撮影が禁止されています、写されて困るもの(秘密)があるのでしょうか?

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ペトロフの工場は安価なアップライトピアノでも1台1台作業台に載せられ、個々のピアノ職人が1台1台作り上げている姿を見ると、悪く言えばローテクで効率が悪いですが、我々日本人にはとても新鮮で魅力的です。

日本のピアノ工場内は撮影禁止ですが、ペトロフ社は撮影が自由です。筆者撮影












低音域の巻線も機械巻ではなく手巻きです




お薦めブランド ペトロフ

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの大きさによる性能(音色とタッチ)差は?

最近はインテリアに似合う木目でコンパクトな良い音色のピアノを希望される傾向がありますが、性能(主としてタッチと低音域の音色)のことを考えると大きいピアノほど魅力的になります。

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大きさの違いとはアップライトでは背の高さ115cm~132cm、グランドは奥行き155cm~274cmのことを云いますが、鍵盤はどれも同じ大きさの88鍵なので横幅はほぼ同じになります。

具体的な違いは、
①大きなピアノは低音域の弦(巻線)が細く長く張れるのでその分、低音域の音色(響き)が魅力的になること

②鍵盤の大きさは同じですが、鍵盤はシーソーのような動きをしますので、大きなピアノは鍵盤の奥行きが長くなる分弾き易くなることです。



大きい方から云うとフルコサートピアノが奥行き274cm、セミコンサートで227cm、家庭用では210cmが大きい方になり、アップライトでは高さ132cmが一番大きいものになります。

フルコンサートピアノは、低音弦が長く張れ鍵盤の奥行も長くなるので弾いて気持ちが良いですが、設置場所の確保とお値段も2千万円前後になります。



これを予算と性能の折り合いから考えると、比較的安価なピアノでも大きなピアノを選べばその分魅力的になりますが、小さなピアノで弾いて気持ちが良いピアノは安価なピアノでは実現が難しくなります。

アップライトピアノの鍵盤とアクション



グランドピアノの鍵盤とアクション





ピアノの調律とメンテナンス

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植田 信五


サイレント・ハイブリットピアノのデメリット

ヘットホーンで演奏ができるサイレントピアノ、ピアノの音量を調整できるのがハイブリットピアノです。

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サイレントはメーカー純製(メーカー工場で新品から組み込む)と後づけの汎用タイプがあり、ハイブリットはメーカー純製だけになります。

鍵盤の下の光センサーのお蔭で、ピアノのタッチには悪影響なく、音を出さずヘッドホーンで演奏ができる、ハイブリットピアノはピアノ自体の音量を自由に調整できるので夜間のピアノ練習も可能というのが最大のメリットでカタログでもそう謳われています。

鍵盤の下に設置されたセンサー


サイレント・ハイブリットピアノのデメリットとは?


鍵盤の下のセンサーで早く鍵盤が下がると大きなピアノの電子音、ゆっくり鍵盤が下がると小さなピアノの電子音が出て、ヘッドホーンやピアノ自体で聴くことができて便利が良いのですが、デメリットはあまり認識されていません。


音を出さないようにする仕組み(打弦しないようにする仕組み)

センサー自体は悪影響はないのですが、ハンマーが打弦する手前でハンマーを強制的にストップさせることで様々な弊害が出ます。

打弦する前にバーによって強制的にハンマーの動きを停止させます(グランド用)

アップライトの打弦までのメカニズム

グランドピアノの打弦までのメカニズム


ハイブリットピアノは電子音を響板で鳴らします


サイレン・ハイブリットピアノは接近の距離を多く取る必要がある

接近とは?

鍵盤をゆっくり押さえていくとハンマーが弦にあたる寸前で戻ってきますが、この時のハンマーと弦の距離を接近と云いますが通常は1mm~2mmに調整しています。

サイレントやハイブリットピアノの場合は、バーでハンマーの動きをシャンク(ハンマーについている棒状のもの)を強制的に打弦を止める仕組みです。

音は出ないのですが、今度はジャック(ハンマーを突き動かす部品)の抜けがなくなりアクションが機能しなくなるので、通常1~2mmの接近を7mm以上にする必要があります。

そのためにアクションが本来の性能を発揮しないことと、演奏者はサイレント使用時はシャンクでフェルトを叩くのでタッチに違和感がありますし、さらにサイレントを使わず演奏した時も音もぼやけた音になり表現力も劣ります。

極めつけは音源がデジタル音源なので、サイレントやアンサンブルピアノでの練習は電子ピアノで練習するのと同じことになり、演奏者が良い音を出す弾き方はできない(誰が弾いても同じ音色)ので、その意味で少なくともクラシックピアノの練習には不向きです。

つまり電子ピアノの高級版ということになりますが、いずれもピアノが土台になりますで当然ながら調律や調整は必要になります。



ピアノの防音対策

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植田 信五


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