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ペトロフアップライトで弾いてみました

一昨年初めてお会いして、ファンになったイタリアのピアニスト、Giovanni Allevi(ジョヴァンニアレヴィ)

イタリアでは知らない方はいないそうで、アレヴィさんは野外会場で1万2千人の観衆を集めたりローマ法王16世に楽曲を献上するなどまさに一流アーティスト。
そんなアレヴィさんと初対面をした当時の記事はコチラから→https://ameblo.jp/atsushimiki815/entry-12172838543.html

 

 

 

そんなアレヴィさんの曲をペトロフP118-P1で弾いてみました。

 

 

 

このピアノは少し柔らかめの音色ですが、スッキリした音色に仕上げているペトロフもあるのでぜひ色んなジャンルの曲を試しに弾いてみてください。色んな発見があると思いますよ。

 

 

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


古い弦楽器は高く評価されるのに、なぜ古いピアノの評価は低いのか?

弦楽器もピアノも木が主体で構成されているのは同じですが評価はまるで違います。
300年前のストラディバリウスの弦楽器は今では数億円出しても入手できないほどの高評化ですが、100年前のスタインウェイはそのままだとタダ同然です。

100年以上前のスタインウェイのスクエアーピアノ


弦楽器もピアノも主材料は木材ですが、木材は鉄やプラスティックと違い年数を経過すると固く強固になる特性があり、その特性で古い弦楽器の評価が高いわけです。

ピアノが同様に評価されないのは、構造がシンプルで今も昔も構造が同じの弦楽器と違い、ピアノは内部に複雑な構造の消耗部品が多く、打弦の仕組みも今の方(1960年以降)が改良されて弾き易く優れていること、さらに手間をかけて消耗部品を交換しても内部に接着面が無数にあるのでさすがに100年ものになるとトラブルになり易いことがあります。

それでも築後1300年の奈良の法隆寺が今でも健在なように、木材は年数経過で強固で固くなる特性上、楽器とすれば古い方が鳴りが良くなるという魅力を持っています。

ですから適度に古いピアノの消耗品を交換して丁寧に調整してやると手間(コスト)はかかりますが、今のピアノよりも鳴りが良く魅力的なピアノになります。

復元中の1967年製のヤマハ(旧、日本楽器)U1  ご試弾の予約受付中です!

この時代のヤマハは黒の塗装を剥ぐと下から綺麗な木目が出てきますので(今のヤマハは不可)、ライトウォルナットの艶消しの木目に仕上げ、脚も猫脚に変えました。


内部磨きが終わってから弦を張りました


外装もここまで仕上げたので、内部の消耗部品もハンマーはドイツのアベルの高級ハンマーに、弦もドイツのレスロー弦、低音の巻き線はドイツのデーゲンという一流品に交換しました、後は鍵盤の鉛調整が完了すれば完成です、ここまで来るのに空いた時間を利用して仕上げているので、もう延べ半年の作業時間になります。

平凡なヤマハの1967製の古いピアノをここまで仕上げることは非常に稀ですが、古いピアノは消耗部品を交換すると以前にも増して性能的にも魅力的になるということを身近なヤマハで実証するために今回は敢えてやっています。

中古ピアノのメリット・デメリット

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


フレンジコード貼り替え中

玉野市N様のご自宅のヤマハアップライトピアノの小さな修理をしています。

 

 

この茶色い紐はフレンジコード(バットスプリングコード)といいます。

前進したハンマーを後ろに戻す時のスプリングのサポートする役割をしています。

 

指で引っ張ってみると・・・

 

 

このようにブチッと切れてしまいます。

新品から40年近くなり、とうとう紐の寿命です。

 

 

 

というわけで貼り替えです。

まずは古い紐を全て外します。

 

 

そして新しい紐をつけていきます。

眩しいくらい真っ白です。

 

 

動画の方が分かりやすいかと思い作業の様子を撮ってみたのでご覧ください。

 

 

 

ついでに鍵盤も持って帰りバフがけしてピカピカになりました。

来週納品です。喜んでくれるといいな。

 

 

>>>ピアノの寿命は?

>>>中古ピアノのメリット・デメリット

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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