ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

グランドピアノのベティングクリューの重要な役割とは?

グランドピアノの左側のペダル(ソフトペダル)を踏むと鍵盤が右側に少し動き、通常は3本の弦を叩くところを2本しか叩くなるので音がソフト?になるいう意味でソフトペダルと呼ばれています。
ちなみにアップライトのソフトペダルは打弦距離が短くなるだけで同じ機能は持っていません。

グランド鍵盤とアクションは、筬(おさ)に載っておりこのような形で引き出すことができますが、ソフトべダルを踏むとこれだけのもの(写真)がごっそり右に動きます。

筬はピアノ本体の棚板に載っていて、この棚板を上の移動します。


グランドピアノとアップライトの違いを動画で簡単にご紹介しています。


棚板もそれに載っている筬も共に木材なので温度や湿度変化で伸び縮みが出て、必ず両者の間に必要以上の隙間が出るところが出てきます。

その隙間が適正でないと鍵盤を叩いても底なし沼のようになって鍵盤を叩く力が上手くアクションに伝わりませんが、その隙間を適正に修正するのがベッティングスクリューと呼ばれるものです。

上の写真は筬の裏側ですが、画面中央の小さな丸い金属が本体の棚板と筬の接するところですが、この金属の出具合の量を調整して隙間を訂正に修整するのが、写真下の鍵盤中央の矢印で示したベティングクリューです。




過日、調整不足のピアノで猛練練習すると腱鞘炎になる可能性が高いという話をさせて頂きましたが、グランドピアノの調整では、先ずは棚板と鍵盤とアクションを載せている筬の隙間が適正でないと、鍵盤を叩く力が上手くアクションやハンマーに伝わらりません。

ですのでグランドピアノの調整は、毎回、最初にベティングスクリューで、棚板と筬の隙間を訂正に修整することが必要です。それが適正になってから初めてその上に載っているアクションやハンマーの調整に入る必要があります。

ピアノの調律とメンテナンス

ピアノの性能(表現力、タッチ、音色、響き)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料(小冊子、DVD、CD)の3点と、カタログご希望の方にはウェブ上では云えないメーカー別の本音の解説書を添えて無料進呈していますのでお楽しみ下さい。

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの防音には遮音だけでなく音響も考慮の必要があります。

ピアノの防音は遮音対策とは別に快適な演奏のためには部屋の音響も考慮する必要があります、さらに時間帯別の周囲の騒音や一戸建てか集合住宅かで対策が異なり、最後は費用対効果の見極めになるので一概にこれが一番と決めるのが難しいところがあります。
 
その防音対策も夜の何時まで(又は早朝?)演奏したいのか?でどこまでのレベルまで防音する必要があるか?で変わってきますので、完璧を求めていくと防音業者による十分な事前調査と施工主さんとの打ち合わせ、中間検査、最終検査が必要になります。
 
ここでは今すぐできる簡単な市販の防音グッズをご紹介します。

アップライト用防音グッズ ¥¥51.000-(税抜) 裏側の響板側を塞ぎ、両面テープで固定します


市販のグランド用防音グッズ ¥102.000-(税抜) 固定式になり音量調整は不可





階下への個体振動音を防ぐためのゴムのインシレーターで、構造的にピアノのキャスターを床から少し浮かすように工夫されています。アップ・グランドとも約2万円程度



防音・防振マット 2万円前後



ピアノの防音対策のご紹介

ピアノの性能(表現力、タッチ、音色、響き)を大切にお考えの方に
只今、ピアノ選びで後悔しないための資料を無料進呈しています

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ業界も中国パワーには驚かされます!

最近は「インバウンド」という言葉がメディアでよく使われますが中国のピアノ業界は物凄い勢いがあります。

中国上海のピアノ屋さんが中古ピアノの買い取りに来店
過日も中国、上海のピアノ屋さん(女性の社長さん)が、東京から通訳を同伴して新幹線の日帰りで、わざわざ弊社に中古ピアノを求めて来店されました

弊社はピアノ専門店ですのでピアノを売りたいのですが、彼らの求めるピアノの台数が半端ではなく、コンテナ一便で最低30台ほどとなり、あればいくらでも買うそうです。
 
お話をお伺いすると、上海にある日本の中古ピアノの専門店で、1ヶ月で150台ほど中古ピアノを販売するそうですので、今回は日本に直接買い付けに来たとのことでした。

「お金なら心配ないので、どんどん送って下さい」とのことでしたが、これが最近よく聞く中国人の爆買いかと思いましたが、お話によると、今、中国では日本のヤマハ、カワイの安い中古ピアノ(高いのは売れないそうです)はあればあるだけいくらでも売れるようでした。

最近はたどたどしい日本語で中国のピアノ業者から買い取り依頼の電話やメールをいただきますが、丁寧にお断りしている状態です。

最近は日本での中古ピアノの買い取り過ぎで数が少なくなり、買い取り専門業者の話では広告をしてもピークの3割ほどしか中古ピアノが集まらないのだそうです。

逆に日本では中古ピアノはたくさんは売れないのですが、弊社ではピアノ愛好家の方(ピアノ演奏が好きで性能の違いがわかる方)に1台1台丁寧に調整して販売していますが、今、中国ではかつての日本のようにピアノが家にあるのがステータスのようで、質より量と安さを求める中国のパワーに圧倒されます。

弊社の中古ピアノが商品になるまで

こちらは大連から来店された音楽大学のピアノの先生(中央の女性)


ピアノの調整について1時間半ほどかけて詳しくご説明すると、中国には調整ができる調律師がいないので、お金なら問題ないのでメンテナンスに大連まで飛行機で来て欲しいと仰るので、日当5万円で交通、宿泊費は別とご案内しても、お客ならいくらでも紹介するので是非、大連まで来て欲しいとのことでした。

日本のピアノの先生はピアノの調整にほとんど興味を示さないのですが、この中国のピアノの先生は嬉しいことに調整に大変興味を持ってくれたので、こちらも熱が入り1時間半ほどかけて説明しました
 

お買い上げ後にごちらまで運べば良いですか?とお聞きすると神戸港にコンテナを予約しているので、そこまで運んで欲しいとのことでした。
この方はカワイの中古品が欲しいとのことで弊社で2台、他店で3台、合計5台購入されたようで、たぶん、帰国後に生徒さんに転売されるようでした。

弊社1Fの中古グランドピアノコーナー

 
中古ピアノのメリット・デメリット

ピアノの性能(表現力、タッチ、音色、響き)を大切にお考えの方に
ただ今、ピアノ選びで後悔しないための資料(小冊子、DVD、CD)を無料進呈しています
 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ