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中国の古都、西安からお客様が来られました!

中国西安音楽院の王先生が友人の秋山先生とご一緒にご来店、日本のピアノ事情を詳しく知りたいというお話でしたのでいろいろ意見交換をさせていただきました。
話が盛り上がり双方まだまだ話したいことがありましたが、次回ということになりました。

通訳の女性(右側の白い服の方)とお二人でご来店いただきました

右奥2番目が王先生




お話をお聞きしていると40年ほど前の日本の全盛期のピアノ業界のようでした。
ピアノの生徒さんはいくらでもいて、その割に指導する先生が少なくコンクールも応募者が殺到するそうで、当然、ピアノもたくさん売れてるようでした。

ただ旺盛なピアノ需要に対して、ピアノの先生も調律師も少なくて困るという側面もあるようですが、日本と違い中国では大変なピアノブームのようで、ピアノ演奏が上手ければ、それだけで入学が難しい学校でも優先的に入学させてくれるそうです。


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


まもなく梅雨入り、ピアノ部屋の湿度対策は出来ていますか?!

今年もまもなく梅雨入りですが、湿度の高い部屋にピアノを置くとさまざまな不具合が起こります。

先ずはピアノ部屋の温度と湿度を把握するために温湿度計は必需品ですが、ネット通販で2千円前後で入手できます。

もう一つの必需品が除湿器です。
もちろんエアコン除湿でもOKですが小まめな調整が必要になります、写真の除湿器は電源を入れておけば設定した湿度以上なると自動的に除湿を始め、同様に設定した湿度まで下がると自動的にスイッチが切れるので、ほったらかしでもOKなのが便利です。



弦楽器等も高湿度が禁物ですが、ピアノは内部構造が複雑なので響板が湿って音が悪くなるという以前にメカニズムそのものに不具合が起こり、それを元に戻すのが大変です。

何故、ピアノに高湿度が大敵なのか?

ピアノは木材を主体に構成されていますが、内部は木材の他にたくさんの要所要所に金属とフェルトが使われていますので、木材も過度の湿度で膨らみますが、湿気でフェルトが膨らみ金属も錆びてきますので、一度、ピアノを湿気させると元に戻すのに大変な手間がかかります。

ピアノ内部には要所要所にフェルトが使われています

アップライトピアノの内部

グランドピアノのアクション 
写真中央の赤い点に見えるの箇所に人間でいうと関節部分ですが、ここにもフェルトと金属のピンが使われています



グランドピアノのアクションと鍵盤

鍵盤やその周辺にもフェルトが使われているところがたくさんあります。


このようにピアノ内部にはたくさんの箇所にフェルトと金属が使われているので、過度な湿度でたくさんの箇所のフェルトが膨らむと、元に戻すのに大変な手間がかかりますし、もちろんピアノ全体にとっても悪影響があります。

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植田 信五


知っておいて欲しいピアノという楽器の特殊性

他のアコスティック楽器が直接指で弦に触れ人の手で弾いたり叩いて音を音を出しますが、ピアノはすべて鍵盤やペダルを通じてリモートコントロールで弦を叩き音を出し響きを止めています。

問題は、ピアノ演奏に重要な鍵盤やアクションのムービングパーツが木材を主体に構成されているので、どんなに良質の木材を使い最新の工作機械を使って精巧に組み立てても、必ず伸び縮みや歪みが出ることです。

これを人の手で丁寧に擦りわせ調整や修正をしてやらないと、弾き心地よく表現力のあるピアノにはならないという点が他のアコスティック楽器にはないピアノという楽器の特殊性です。

木材を主体とした複雑なアクションメカニズム グランドピアノのアクション

鍵盤の上に載ったアクション


ハンマーもシャンクと呼ばれる木の棒の先にあるのでシャンクが捻じれると弦を正しく打弦できません


ダンパーも効く鍵盤と効かない鍵盤がないように丁寧なダンパー調整が必要です


この状態にしてからピアノ内部からダンパー調整作業を行います




考えてみると当たり前のことなのですが、大手メーカーの幹部すらこの当たり前の事実を認識している人は皆無のようで(敢えて挙げるとファツィオリピアノの創業者オーナーのパオロ・ファツィオリさんくらい)、ユーザーがこの重要な事実に気がついてくると、メーカーもやがて変わらざるを得ないと思います。

ということで弊社は調整についての情報をHPにたくさん載せるようにしています。

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