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こだわりの和菓子屋さんに行ってきました

先日パパ友達から、近所に美味しい和菓子屋があるよ、と教えていただき早速行ってきました。

 

 

ビルの1階にある小さなお店ですが、素材にこだわった自家製餡を使い毎日一から作っているそうで、近所でも評判が良いそうです。

普段ピアノにこだわりを持つお客様と接しているのもあって、「こだわり」という共通点に妙に親近感を感じました。

 

 

さて、お味の方は・・・

 

どれも絶品で、特に餡の甘さが絶妙でした。赤飯も凄く美味しかったです。

ちなみに塩豆大福が美味しくて、食べた後に写真に収め忘れたことに気づきました(笑)
一度足を運んでみてください。

 



歩月~あづき~和のおやつと赤飯の店
岡山県岡山市南区福富中1-5-1
ホームページ→http://azuki-okayama.com/

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


中古ピアノの落とし穴とは?№2

けして中古ピアノ=劣るピアノという訳ではありません。むしろ主材料の木材は年数経過すると固く強固になるという木材の特性から、古い弦楽器と同様に楽器としての基本性能は古いピアノの方が優れているます。

ですから古いピアノでもしかるべき調律師がきちんと手を入れた(整調と整音)ピアノなら、今の同クラスの新品ピアノよりタッチも音色も魅力的なものになるはずですが、安く販売するために手間がかかる整調と整音が省かれている中古ピアノが大半なので中古ピアノ=劣るという評価になります。

さらにピアノは内部に複雑にリンクした消耗部品(弦、ハンマー、フェルト類)が多く、それらの消耗部品の劣化が大きいものは交換が望ましいのですが、これは車のタイヤ交換のように簡単にいかず、しかも単に交換すれば良いという訳ではなく、その交換、取り付けも調律師の技術力や意識レベルにより出来上がりに大きな差が出ます。

代表的な消耗品のハンマーの新旧の写真ですが、先が平らなのはそろそろ交換の必要があります。


中古ピアノ代表的な消耗部品のハンマー交換

ハンマーを交換するとハンマーの重さも変わるので鍵盤の鉛調整も必要になります


ハンマー交換の際には、同時に鍵盤の鉛調整が必要です!

弦も消耗品なので交換の必要がありますが、長年使うとチューニングピンの穴が大きくなり弦が緩み(調律が狂う)易くなるので、弦の交換時にピンを一回り太いもの替える必要もあります。


低音域の巻き線も古くなるとジン線やボン線と呼ばれる異音が出る傾向がありますので張り替えが望ましく、張り替えの場合は、できれば高級な手巻きの巻き線に張り替えます。


ピアノ内部にはたくさんのフェルトやクロスが使われていますが、これらの劣化があるので、これらの貼り換えや、擦りあわせ調整の必要があります。


最近、都内在住のピアニストからスタインウェイの弦、ハンマー、フェルト交換のご相談があり、関東の2社から修理見積もりを取りましたが安いところが120万円、弊社の友人のところが200万円でしたが、この差をどう見るかです。

弊社でオーバーホールした1965年製のスタインウェイのセミコンサートピアノ。



同じ作業でこの価格差は何が違うのか?安いところでやったら何が問題なのか?


これは業者内の評判から判断するしかないのですが、安くても弦の張り方やハンマーの取り付け等を歪んだまま一旦取り付けられると、これを後から正しく修正するのは容易ではなく、結局二度手間になる可能性が高いので、その意味でも余程信頼できる業者、と云うよりも信頼できる調律師に最初から依頼するしかないわけですが、一般の方には見分けがつかないと思います。

有名ブランドのヤマハ、カワイ、スタインウェイと云えども若く優秀な技術者がほとんど育っておらず(育てるという考えがない)かといってあまりベテラン過ぎるのもどうかと考えると技術者選びも難しく、最終的には信頼できる人脈に頼るしかありません。

最近は人手不足でどこの業界も同じかと思いますが、特にピアノ業界は、長い間、若くて優秀な調律師は育っていない(育てていない)ので、後10年もすると調律は出来ても、まともに整調・整音できる調律師はほとんどいなくなるのではと危惧しています。

わかりづらい中古ピアノの問題点

浜松ピアノ店スタッフ紹介

中古ピアノのメリットとデメリット

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ボストンGP163メンテナンス in 倉敷市

倉敷市で定期メンテナンスにお伺いしました。
昨年メンテナンスのご依頼をいただき、基礎(土台)からやり直し、今回その続きです。

 

 

まずは鍵盤下の掃除をして埃や髪の毛等をスッキリ取り除きました。

 

 

 

ちなみにですが、この金属のピンの赤いクロスがありますがその下に数種類の厚みの紙を挟んで鍵盤の高さを調整します。

 

 

 

筬おさ(鍵盤フレーム)のネジも念の為全て増し締めしました。

 

 

鍵盤奥についているキャプスタンスクリューもピカピカに研磨してリセット。

 

 

 

 

鍵盤の隙間にあるこの小さなボタン。
これはベッティングスクリューといって、このボタンを上下出し入れして鍵盤フレームと本体(棚板)の接地面を密着して鍵盤からのパワーを漏れなく弦に伝えるためのとても重要なボタンです。

これを回して棚板調整を行ないます。

 

裏からみるとこんな感じです。だいたい5~7個はついています。
棚板調整の解説はこちらから⇒棚板調整動画

 

かなりボタンが出ていて精密に調整し直すと鍵盤が全体的に下がって、場所によっては多いところで1mm位低くなりました。この真ん中のボタンが飛び出していた(張り過ぎ)ということは、手前側(鍵盤側)が浮いていたことになります。ひどい時にはフォルテッシモで弾いた時に、パワー不足と共に木と木がぶつかった様な音(鍵盤フレームと棚板がぶつかる音)がしますので、もしこの症状が出ていたら要注意です。

 

次に鍵盤の高さの調整です。この角度でみると高さのばらつきが見えます。

 

 

実際に平らな定規を鍵盤にあてると凸凹しているのもあれば鍵盤が傾いてるのもあります。

 

 

紙を挟むところにチョークで印をつけています。
たくさん紙を挟む必要があったので一度アクションメカニックを取って一斉に紙を挟んでいきました。

 

 

何度も繰り返してようやく鍵盤が平らになりました。

 

 

鍵盤同士の間隔も揃えます。

 


(Before)

 

 


(After)

 

 

こんな感じで高さが揃いました。

 

 

 

アクションのジャック調整

 

 

調律もリセット

 

 

 

まだまだたくさんやりべきことが残っていますが、続きはまた次回に。

M様お世話になりありがとうございました。

 

 

>>>調律だけのメンテナンスを続けるとピアノが弾きにくくなるその理由は!?

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三木 淳嗣(委託調律師)


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