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トランプ氏の対中関税戦争とピアノ業界

最近の大きなニュースがトランプ氏の対中関税戦争ですが、ピアノ業界への影響はあまりないのではと考えています。

その昔はアメリカ製のピアノブランドもたくさんあり、過去には日本にも少数ですがアメリカ製のピアノが輸入されていた時期がありますが、今ではアメリカ製ピアノはニューヨークスタインウェイだけになっており、他のブランドは中国で作られていますが台数は少ないであろうと思います。

トランプ氏の主張ももっともなところがあり、たとえば日本(海外)から中国へピアノを輸出すると中国に35%の関税を取られますが、逆にヨーロッパ製も含め中国から日本へピアノを輸入すると日本がかける関税がゼロなので明らかな不公平関税です。

また日本の法人が出資して中国にピアノ工場(会社設立)しても、出資比率が現状では現地資本との折半にまでという制限がかけられていますが、トランプ氏のお蔭でこれからは外資100%出資のピアノ会社も認められるのではと思います。

そのような背景から、ピアノ業界では杭州ヤマハ(中国で№2)がありますが、ヨーロッパのピアノ会社は№3のハイルーンというピアノメーカーで委託生産しており、カワイも他の中国メーカーで委託生産されています。

なぜ世界のピアノメーカーが無理して中国でピアノを生産するかと云えば、中国が世界最大のピアノ市場なので、中国で自社ピアノを販売しようと考えると、関税のかからないように中国でピアノを生産するしかないからです。







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ピアノの調律とメンテナンス

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノは魅力的な楽器ですが、管理が厄介な楽器でもあります

楽器にチューニングは必要ですが、ピアノの調律は調律師に依頼する必要があるので厄介だと一般的に理解されていると思います。

しかしそれ以上に厄介なのは、楽器は普通、弓やバチ、指で直接音を出すのと違い、ピアノだけは鍵盤からアクションメカニズムを通して打鍵する楽器という楽器ということが忘れられてほとんど無視されています。

言われてみれば当たり前のことですが、この当たり前のことがメーカー幹部さえもあまり理解されているように思えません。

私の知る限りヤマハやカワイ、老舗のスタインウェイの今の経営幹部ですから良く理解していないと思われます。

高級ピアノは優れた設計で良い素材を使い、丁寧な作り方をすれば高級(高額)ピアノという理解以上のものが見えてこないからです。

肝心なことは、ピアノという楽器は自然素材の木やフェルトを主体とした複雑にリンクしたメカニズを使い鍵盤を通じてリモートコントロールで打弦する楽器なので、人の手でこの自然素材のメカニズムの歪みや伸縮を修正してから丁寧な擦り合わせ調整をしてやらないと、真の高級ピアノにならないという事実です。

ピアノは自然素材が複雑にリンクしたメカニズムで打弦する特異な楽器です

アップライトの鍵盤、アクション、ダンパー


グランドピアノの鍵盤、アクション、ダンパー


たとえばスタインウェイの場合、さすがにハンブルグ工場出荷時にはこれらの調整ができていますので、航空便で日本に輸入すればほとんど完璧です。

しかし船便で赤道を2回通過して上海の保税倉庫に入荷、そこからまた船便で日本に入荷するので、その間に必ず部材の歪みや伸縮が発生しますので、本来なら日本に入荷後に一通りの出荷調整(約3日間)が必要ですが、今では3日間のものが5時間に制限されているようです。

このことを理解すれば、逆に高級ピアノでなく普通のピアノであっても、販売店で時間をかけて丁寧にメカニズムの調整を行えば、それなりの高級ピアノ、つまり演奏者の期待に応えてくれるピアノになるということも言えます。







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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ペトロフPV

総社市H様宅ペトロフPV デミチッペン ウォルナット艶出し

定期メンテナンスにお伺いしました。

 

 

   

階段を上がってすぐのゆったりスペースに設置しています。
奥行が158cmとコンパクトサイズですが、とてもよく鳴り、天井も高いのでよく響きます。
(こちらは3年程前の録音です→ペトロフPV録音動画

 

納品させていただいてもうかれこれ9年位になりますが、ピアノ搬入の際に窓から入れることが困難で人力で階段から上げていったように記憶しています。しかも階段から上げていく際に天井に当たらないようにと当時はピアノの屋根を型取りして事前にテストを行ない、当日はピアノ本体もさることながら壁や階段にもキズがつかないようにと運送屋が色々と工夫されていました。その甲斐あって今もゆったりした空間でお二人のお嬢さまが趣味でペトロフトーンを楽しんでいるそうです。

 

 

>>>お薦めブランド ペトロフ

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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