ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

出張メンテナンス in 山口県

出張メンテナンス二日目は

山口県光市H様

ペトロフP194 ウォルナット艶出し

4人の子供さん達がもう巣立ち、ご夫婦で仕事の合間に弾かれています。

 

 

鍵盤下の掃除と鍵盤調整

 

 

鍵盤は本象牙と本黒檀の特別仕様です。

※現在は象牙を貼れる職人さんが数少なく、また象牙自体も減ってきているので注文は受けていません。

黒檀は色を選ばなければ貼り替え可能です。と言いますのが、黒檀も色が沢山あり中でも真っ黒の黒檀は極一部でしか採れない為、黒を希望されるのは困難になり少し茶色がかったものであれば数は沢山あるそうです。

 

 

 

ジャック前後調整高さ調整

 

 

 

ハンマー接近調整

 

 

49A=442Hzに調律

 

 

 

ご購入当時どうしてペトロフにしたのか尋ねると、宝物にしてあるオルゴールの鳴り方とよく似ていて木の温もりのある音色に惚れたそうです。

H様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

午後は山口市S様

ディアパソンDR-300

小学生の息子さんが趣味で弾かれます。

 

 

鍵盤下掃除と鍵盤調整

 

 

キャプスタンスクリュー磨き

 

 

 

ジャック前後調整高さ調整

 

 

スプリング調整

 

 

 

ダンパー総上げ調整

 

 

 

49A=442Hzに調律

 

 

 

息子さん作

工作が好きで作品の思いを熱く語ってくれました。細かいところまで仕上げていてとても上手でした。

 

 

S様ありがとうございました。

 

 

>>>お薦めブランド ペトロフ

>>>お薦めブランド ディアパソン

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器です!

考えてみれば当たり前のことですが、ピアノという楽器は鍵盤を通じてアクションと呼ばれる複雑なメカニズムを介して打弦する他の楽器にはない特異性を持っています。

ピアノば調律(調弦で音程を合わせる)が必要というのは良く認識されていますが、前述の打弦までの複雑なメカニズムについては、ほとんどの方が無関心のように思います。たとえば車のエンジンは複雑な構造をしていますが、今は工作精度が上がりオイル交換だけで何十万キロも走れます。

しかしピアノの場合は車のエンジンと違い、主な素材が木材やフェルトと若干の金属で構成されていますので、いかに高級ピアノで高精度で組み立てをしても素材自体の伸縮や歪みが必ず出ます。

これを人の手で修正して丁寧な擦り合わせ調整が必要ですが、これには新品ピアノでも一通りの調整をするには手慣れた技術者でも3日ほどの時間(中古品はその倍以上)が必要ですが、この重要な作業が大手有名メーカーの高級ピアノでも大幅に省かれているので、ほとんどのピアノが本来の性能を出していません。

中古グランドピアノを購入された男性からのご相談例

お子様にはどんなピアノを選んだらよいか?

無料進呈の資料のDVDで調整のことが具体的にご理解頂けます





ですからいかに名ピアニストであれ最高級ピアノであれ、ここのメカニズムの調整が十分に行われていないと本来の表現力豊かな演奏は不可能です。大きな音は叩けば出ますが、トリルや特に難しいのは小さな音(ピアニシモ)を綺麗に出すことが調整が不十分なピアノでは出すことができません。

楽器ですから良い音色は大切ですが、ピアノの場合はそれ以前に表現力豊かな演奏のためには、高級、安価、中古品、ブランド選びより、先ずは丁寧な調整が一番大切と考えています。

調整さえきちんとできたピアノなら、いかなるピアノでもそれなりに弾いて気持ちが良いピアノになります。

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。
無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


出張メンテナンス in 広島県①

定期メンテナンスで広島県安芸郡K様宅へお伺いしました。

ディアパソンD-164R ピアノマスク付き

高3のお嬢様が弾かれます。

 

 

今回の気になるところは、少しタッチが重く感じてきたとのことで、今回のメンテナンスはタッチ重視でメニューを組んでみました。

タッチの重い軽いは基本的には部品同士の摩擦抵抗が関連しているので、部品が汚れたり錆びたりすると摩擦抵抗が増えタッチが重くなり、抵抗を減らすと軽くなります。

 

 

 

鍵盤のフロントキーピンやバランスキーピンは鍵盤を上下させる際に鍵盤のクロスと擦れる為キーピンの汚れをとり表面をツルツルにします。その上でマックルーブという特殊な液で膜を貼りコーティングして滑りをよくします。(摩擦抵抗減)

 

 

鍵盤奥に付いているキャプスタンスクリュー

この部品が上に乗っかっているアクションを持ち上げますが、汚れが付着していたので磨き直しツルツルに滑るようにしました。(摩擦抵抗減)

 

 

 

鍵盤の膨張したクロスを圧縮(摩擦抵抗減)

 

 

アクションのハンマーを持ち上げる際に擦れる黄色いローラーという部品の表面にテフロンパウダーを付け摩擦抵抗を減らします。

 

 

ジャック前後調整高さ調整

 

 

ハンマーストップ調整

 

 

スプリング調整

 

 

49A=442Hzにリセット

 

 

チリチリした音のハンマーを少しほぐしました。

 

 

最後にご試弾、無事OKいただきました。

ビフォーアフターの違いを瞬時に反応いただけるお嬢様なので技術者冥利に尽きます。

K様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

午後は同じく広島県安芸郡S様

ディアパソンD-164R ピアノマスク付き

先日納品させいただき今回は納入調整でお伺いしました。

 

 

新しい環境ということもあって、予想通り部品が変化(クロスの膨張等)していたのでリセットしました。

 

 

ピアノマスクは上下を全て塞ぐと約40%音量をダウンさせることが出来ますが、片方だけ開けたり(上だけ開けたり下だけ開けたり)と色んなバリエーションで楽しめます。

 

 

S様ありがとうございました。今後とも末永くよろしくお願いします。

 

 

 

>>>お薦めブランド ディアパソン

>>>ピアノマスクで音量約40%ダウン

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ