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全てのピアノはセミ・オーダー品と考えています!

ピアノは既製品ではありますが、たとえ1千万円クラスの最高級品でも40万円の中古ピアノでも、全てのピアノはセミオーダー品と浜松ピアノ店では考えていますが、この考えはまだまだ少数派のようです。

ピアノがセミ・オーダー品だと考える大きな理由は、いかなるピアノも販売店による丁寧な調整で基本的な性能(音色、タッチ、響き、表現力等)が大きく向上すると共に、演奏者の好みのタッチや音色、響きに近づけることができるからです。

納品前の出荷調整中の浜松の職人調律師の山原氏

納品前の出荷調整中の浜松の職人調律師の山原氏

 

 

 

 

 

 

 

 

弊社の意見が極めて少数意見である理由は、残念ながら専門家であるピアニストをふくめメーカー幹部や販売店の店主まで、ほとんどの方が整調や整音の効果や重要性を十分に理解されていないからです。
   
個々の作業にかかる所要時間のイメージ図です。

特に整調は手慣れた技術者でも3日間の時間がかかります

1時間少々で完了する調律に比べ、整音や整調はそれ以上の時間がかかり、なかでも整調は新品のピアノを手慣れた技術者がざっと一通りやるだけで3日間(中古品はその倍位)の時間がかかります。

しかしピアノの性能(音色やタッチ、響き、表現力等)を大切に考えるなら、丁寧な整調や整音は無くてはならない価値(必要不可欠)がありますが、この大切なことが世界的なトップブランドの経営者を含め、業界全般であまりにも理解されておらず、メーカーは相変わらずブランドイメージだけで販促する戦略に見えます。
 
 世の中のピアノは半分ほどしか持てる性能を発揮していません。

当店でピアノを選ぶメリット

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


出張メンテナンスで広島市にきています

出張メンテナンスで広島市に来ています。

大学生の頃に親から買ってもらい、それから50年。とても思い入れのあるピアノだそうですが、どうも色々と気になるところがあり・・・と、この度ご依頼を受けお伺いしました。

 

 

 

写真は鍵盤を外した土台ですが、これまでのメンテナンスで金属パーツが一度も磨かれてなく見事に錆びだらけ。

1本磨いて見せると驚いていました。磨いたのと磨いてないのとでどっちが弾きやすいか一目瞭然ですね。これを176本全部磨きあげるのに2時間かかりましたが、とても喜んでいただけました。大切な宝物ですからね。

今回は基礎(土台)の調整のみでしたが、整調(鍵盤調整・アクション調整・ダンパー調整)、そして整音の重要性をご理解いただき、今後も引き続きメンテナンスを実施することになりました。

 

明日は山口県でメンテナンス。
今朝から声が枯れて痛く何度も声が裏返ってますが(笑)免疫力上げて気合いで治します!

 

 

>>>整調・整音の必要性

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


中古ピアノのメリットは安いこと、デメリットは選び方が難しいこと

中古ピアノは新品以上に、手間(コスト)のかけ方で性能やその後の寿命が大きく異なります

鍵盤下のピン(バランスキーピン・フロントキーピン)を磨く作業も手作業なので相当な手間がかかりますが、鍵盤をスムースに動かすためには不可欠の作業です。尚、これは定期のメンテナンスでも必要な作業です。



ブライドルテープも交換します


ハンマーの形状を整えます

 

よく弾かれたピアノの場合は、ハンマーの交換の必要です


連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換

鍵盤のアップとダウンの重さ調整(鉛調整)をすれば均一なタッチで弾き易いピアノになります

 
さらに消耗品の弦やフェルトがそろそろ寿命のピアノも多く、古いピアノから本来の性能を引き出すには上記以外にもたくやることがありますが、逆にその場限りでいくらでも手を抜くことも可能です。

上記のような基本的な性能回復の作業が完了してから、その上で新品と同じように丁寧な出荷調整(整調・整音・調律)をすれば快適な中古ピアノになります。

しかし販売価格を抑えて安さ(コスト)を追求した中古ピアノではそれはまず困難なので、多くが安かろう、悪かろうの中古ピアノになります。

ですからピアノの性能(タッチ、音色、響き等)を大切にお考えの方は、人任せでではなく、ご自身でもピアノという楽器のことを研究してみて下さい。
 
中古ピアノのメリット・デメリット

ピアノの調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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