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出張メンテナンスで広島市にきています

出張メンテナンスで広島市に来ています。

大学生の頃に親から買ってもらい、それから50年。とても思い入れのあるピアノだそうですが、どうも色々と気になるところがあり・・・と、この度ご依頼を受けお伺いしました。

 

 

 

写真は鍵盤を外した土台ですが、これまでのメンテナンスで金属パーツが一度も磨かれてなく見事に錆びだらけ。

1本磨いて見せると驚いていました。磨いたのと磨いてないのとでどっちが弾きやすいか一目瞭然ですね。これを176本全部磨きあげるのに2時間かかりましたが、とても喜んでいただけました。大切な宝物ですからね。

今回は基礎(土台)の調整のみでしたが、整調(鍵盤調整・アクション調整・ダンパー調整)、そして整音の重要性をご理解いただき、今後も引き続きメンテナンスを実施することになりました。

 

明日は山口県でメンテナンス。
今朝から声が枯れて痛く何度も声が裏返ってますが(笑)免疫力上げて気合いで治します!

 

 

>>>整調・整音の必要性

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


中古ピアノのメリットは安いこと、デメリットは選び方が難しいこと

中古ピアノは新品以上に、手間(コスト)のかけ方で性能やその後の寿命が大きく異なります

鍵盤下のピン(バランスキーピン・フロントキーピン)を磨く作業も手作業なので相当な手間がかかりますが、鍵盤をスムースに動かすためには不可欠の作業です。尚、これは定期のメンテナンスでも必要な作業です。



ブライドルテープも交換します


ハンマーの形状を整えます

 

よく弾かれたピアノの場合は、ハンマーの交換の必要です


連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換

鍵盤のアップとダウンの重さ調整(鉛調整)をすれば均一なタッチで弾き易いピアノになります

 
さらに消耗品の弦やフェルトがそろそろ寿命のピアノも多く、古いピアノから本来の性能を引き出すには上記以外にもたくやることがありますが、逆にその場限りでいくらでも手を抜くことも可能です。

上記のような基本的な性能回復の作業が完了してから、その上で新品と同じように丁寧な出荷調整(整調・整音・調律)をすれば快適な中古ピアノになります。

しかし販売価格を抑えて安さ(コスト)を追求した中古ピアノではそれはまず困難なので、多くが安かろう、悪かろうの中古ピアノになります。

ですからピアノの性能(タッチ、音色、響き等)を大切にお考えの方は、人任せでではなく、ご自身でもピアノという楽器のことを研究してみて下さい。
 
中古ピアノのメリット・デメリット

ピアノの調律とメンテナンス

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


正しいピアノ選びは、丁寧に調整されたピアノ同士の比較試弾から

ピアノの試弾環境は量より質が重要、展示台数の多さよりも1台1台丁寧に整調と整音されたピアノ同士を静かな環境で比較試弾できることが何よりも重要です。

良く整調・整音されたピアノで、初めて個々のピアノが持つ本来の個性(音色やタッチ、響き)を体感することができます。

浜松ピアノ店のショールームのピアノは、調律だけでなく可能な限り丁寧に整調と整音していますので、個々のピアノが持つ本来の個性(音色やタッチ、響き)を体感することができます。

浜松ピアノ店 1Fショールーム

浜松ピアノ店 2Fショールーム

弊社でお気に入りの基本特性(タッチ・音色・響き)を持ったピアノを見つけたら、出荷前の調整(整調・調律・整音)の前に、ご自身の細かいご希望を伝えていただければ、よりお好みに近い音色やタッチに仕上げてからお届けさせて頂きます。

さらに納入後も、部屋の音響を加味しながら、より演奏者好みにタッチや音色(整調と整音)に仕上げてますので、ほぼ理想的なピアノになります。

このように同じピアノでも丁寧な調整(整調・調律・整音)で、ピアノの性能(タッチ、音色、響き、表現力)が大幅に向上すると同時に、自分好みのピアノに仕上げることができるので、ピアノという楽器はいわばセミオーダーの楽器です。

残念ながら現実にはほとんどのメーカーや販売店でこのような対応はなされていないと思います。

ピアノの選び方とその問題点

ピアノの調律とメンテナンス

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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