[ ]アンティークピアノの魅力と問題点
ピアノ愛好家にとって何かと趣があるアンティークピアノ、購入しようにも今はもうメーカーがない、ショパンが愛したフランスの「プレイエル」などは、このフレーズを聞くだけでショパン好きの人には「どんな音色がするのか音色を聞いてみたい!」という気持ちになるのではないでしょうか。
弊社の講師もされており、下記のプレイエルを所有され ている田中先生にアンティークピアノの魅力についてお 聞きしてみました。
何で、こんなに古いピアノが好きなんですか?
曰く、今のピアノは工作機械が進化して緻密にできていて 良いのですが、ユニバーサルデザインというのか、個々のピア ノの個性が少なくなりました。 昔のピアノは民族固有の個性みたいなものがあり、ノス タルジックな魅力もあり、今のピアノとは違った魅力を 感じますとのことでしたが、そう云われれば、そんなものかとも思います。
田中先生製所有の修復されたショパンが愛したプレイエルピアノ
修復されたクララ・シューマン愛用の1877年製 のグロトリアン・スタインヴェック
魅力的なグロトリアン・スタインヴェックの譜面台
京都芸術センターにあるリニューアルされた1910年製 のペトロフピアノ
この3台のピアノをみると、いずれも脚や譜面台のデザインがステキで、それだけでも今のシンプルなデザインのピアノを見慣れている私は優雅さを感じます。
やはり音楽には、このような遊び心やゆとりが大切で、現代のように生産効率を追求したピアノ作りでは、このようなデザインの遊びとか魅力を、メーカー(生産者側)が感じないのか知れませんが残念なことです。
心配なのはピアノの内部には接着箇所が膨大にあること
魅力的なアンティークピアノですが、心配なのはピアノの内部には接着箇所が膨大にあり、それらの膠(にかわ)の接着面もさすがに100年も経過すると脆くなっていることです。
響板の割れ目を埋め木されたグロトリアン・スタインヴェック
ですからファーストピアノではなく、セカンドピアノとして丁寧に使用し、空調管理(温度と湿度)も万全を期す必要がありますが、それでも想定外のところが剥がれて故障する可能性があります。
しかも意外とつまらないトラブルになる可能性があり、その修理も厄介なことになることが多いので、メンテナンスの大変さ(費用)も頭に入れておく必要があります。
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