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兵庫県定期メンテナンス

 

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県へ1泊2日で定期メンテナンスに行ってきました。

 

午前中は姫路市のF様

ペトロフP118-D1 マホガニー艶出し、イタリア製ディスカチャーチ椅子

 

とても綺麗なピアノと落ち着く雰囲気の個室です。

 

柔らかい音色なので、少しだけハッキリとした音色にしてほしいとのことでしたので、これに沿ったメニューを考えました。

 

 

ハンマーの形状を見てみると、ハンマーの先っちょが少しだけ弦に対して面で(広く)当たっていたので、軽くハンマーの整形をしました。

 

 

 

紙ヤスリで頂点は残してハンマーの肩の部分を少しだけ整形しました。
さらに細かい目のペーパーヤスリで仕上げることによって輪郭のある音色を作ってみました。

 

 

鍵盤掃除と鍵盤がスムーズに動いているか確認。

 

 

音色の輪郭にかなり影響するハンマー接近調整、全体的に少しだけ量が広めになっていたので、適正量に修正。

 

 

49A=442Hzで調律

 

 

弦との噛み合わせの調整をするために、あらかじめカーボン紙でハンマーに色をつけます。

 

カーボン紙を使うと、このようにハンマーのどこに弦が当たっているのか見やすいです。

 

 

1鍵ずつ3本同時に当たっているかチェック。先に当たっているところは板ヤスリで落とし同時に当たるように調整します。
同時に当たっていないと、ぼやけたような音色になります。

 

 

最後に確認していただいて、

「前と変わった、良くなった」と言っていただけました。

とても話しやすく気さくなF様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

午後は同じく姫路市のF様

ボストンGP-178

 

今回は特に気になることはなく、おまかせということで、作業に入りました。

 

 

金属パーツを磨いて滑りをよくすることにって、部品と部品が擦れる際の摩擦抵抗を減らし、反応の良い状態に戻します。

 

 

鍵盤フレームの掃除をしてる合間に、お手伝いをしてくれるF様。鍵盤の上面を丁寧に拭いてくれました。

 

 

 

チューニングピンを一度磨いてリセットです。

その後鍵盤のバランスホールの調整やアクションの調整をし調律して飛び出した音色だけ整音しました。

 

 

最後に確認、そしてショパンのバラ3ことバラード3番を弾いてくれました。

軽快になって弾きやすくなったと喜んでいただけました。

 

 

 

 

翌日は兵庫県川辺郡のM様

シュベスター ウォルナット艶出し

昨年メンテナンス依頼をいただき、今回は2回目の定期メンテナンスです

 

 

 

ハンマーの整形と噛み合わせ調整をしました。

 

 

 

鍵盤の下にある鍵盤フレームの掃除

 

 

右のペダルが雑音が気になるとのことでした。

 

 

 

ペダルを踏み込むとたくさんの部品が擦れるので、雑音の原因と思われる部品をチェックしてみました。

 

 

 

部品が錆びていたので磨きました。

5、6箇所を全て確認し掃除しました。

 

調律後、整形したハンマーと弦との噛み合わせ調整をしました。

 

 

後日M様からメールをいただき、

「子ども達が、音がクリアになり音量も大きくなったと驚いていました。ペダルも軽くなり喜んでいます。また次回もどうぞよろしくお願いします。」とお返事をいただきました。

 

姫路市F様、同じく姫路市F様、川辺郡M様お世話になりありがとうございました。

 

>>>定期メンテナンスで必要なこと

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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