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ディアパソンの生い立ちと今後の戦略的展開は?

終戦間際に浜松がアメリカの艦砲射撃で焼け野が原にされた後、昭和23年に「ヨーロッパ製のピアノに負けない理想的なピアノ」という理念で、元ヤマハの技術部長で当時天才技術者と言われた大橋幡岩(オオハシ・ハタイワ)氏が、ドイツのベヒシュタインをモデルにして理想的なピアノをめざして設計、製作されたピアノがディアパソンですが、今でもグランドピアノの基本設計はディアパソン独自のオリジナル設計です。

ディアパソンは長くカワイの子会社(優良会社)として存在していましたが、昨年、カワイ本社に合併吸収されました。

今後のディアパソン・ブランドの位置づけ
 
今後のことを過日、カワイの経営幹部にお話をお聞きしたところ、今のカワイは従来のカワイ・ブランドの他に高級ブランドとしてシゲル・カワイがあり、これに趣味性の高いディアパソンが加わり、今後はそれぞれのブランドに、より魅力的な個性を持たせ、カワイ、シゲル・カワイ、ディアパソンの三つを、今後のカワイ楽器としてのブランド戦略として考えているそうです。

車ではトヨタがトヨタとレクサス、日産が日産とインフィニティというすみ分けで、ピアノ業界でもスタインウェイ社がスタインウェイ・ボストン・エセックスという3つのブランドに個々の個性を持たせていますが、ディアパソンもそんなブランド戦略のようです。

ディアパソンピアノの魅力


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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