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温度にも湿度にも敏感なピアノ

 

2020年初のイコニコストリートピアノのメンテナンスに行ってきました。

今朝車に乗った瞬間フロントガラスが凍っていて、すぐに岡山の天気予報を見てみると最低気温が0℃、何か寒いなと思っていたらやはり。

そんな寒い岡山ですが、イコットニコットの施設内に着いて温度計でピアノを測ってみると、なんと20℃近くあり、ピアノへの温度の影響はさほど受けてない様子、かと思いきやパネルを外して部品をチェックしてみると・・・

これがよく変化しているんです。

 

 

ピアノは温度だけでなく湿度にも影響受けやすい楽器なので、秋から冬にかけて湿度が下がってくると部品(木材etc)が痩せて部品と部品との間に隙間ができて結果としてロスが生じます。

この時は隙間を無くすように調整するわけですが、5月頃から湿度が上がると木材やフェルト・クロス類が膨張して今度は部品と部品同士が押し合いになるので、また調整して戻します。

そしてまた乾燥の季節になると・・・。

この繰り返し&弾くと部品が摩耗してくるので、調律師はこの変化との戦いが毎回行われます。

これまでの話は鍵盤やアクションメカニックに対してですが、弦の方はというと。

 

 

 

弦もまたチューニングピンという金属のピンに巻き付いてそれがピンブロック(ピン板)に埋まっているわけですが、そのピン板が乾燥の時期になると痩せるので、ピンが緩み結果として音が下がってきます。

温度も湿度にも非常に敏感なピアノという楽器ですが、状態を完璧に維持すること(困難?)ができない場合は変化に合わせて定期的にメンテナンスを入れて修正していくことが望ましいように思います。

 

 

>>>ピアノの調律と温度の関係

>>>TSCテレビせとうち

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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