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ヨーロッパ製ピアノは赤道を2回通って日本に来ます

ヨーロッパから日本に入荷スルピアノは、通常は船便のコンテナに積まれ道中も港、港に寄港しながら約1ヶから1ヶ月半かけて日本に運ばれてきます。

静岡の清水港に入り浜松の流通倉庫に到着したチェコのペトロフピアノ

チェコは内陸で港がないのでドイツのハンブルグに運ばれてから日本に送られてきますが、この状態で赤道を2回通過することになります。



ピアノは真空梱包され寝かしても傷が付かないように厳重に梱包されていますが、鉄の箱のコンテナが甲板の上の方に置かれると、赤道通過時はコンテナ内部がサウナ状態になることが想像されます。

ですからヨーロッパで丁寧に調整されてはいても調律は勿論ですが内部のメカニズムも滅茶苦茶狂ってきますので、日本に入荷した後に常温で開梱して丁寧に再調整する必要があります。

しかし現実にはあの高額なスタインウェイでもスタインウェイジャパンでの調整が5時間に制限されているそうなので、それより安価なピアノであれば日本での調整はなく調律だけで済まされているので、その意味でヨーロッパ製ピアノ本来の性能を発揮していないようです。

浜松ピアノ店の出荷調整


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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