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西川悟平さんトーク&ピアノコンサート

 

今朝は早島町のゆるびの舎に行ってきました。

会場へ入るなり、ステージ上にはスタインウェイのフルコン(D型、奥行274cm)が既にセッティングされていました。やはりこのサイズは存在感があります。

 

今回は東京パラリンピック閉会式で演奏された7本指のピアニスト西川悟平さんのトーク&ピアノコンサートです。

11時からリハということで、それまでに作業を終えないといけません。
9時に会場入りして、作業に取り掛かり始めたのが9時10分過ぎ。5分前には完了するとして、実質残り1時間45分程です。

 

 

 

状態チェックを終え、時間内で何が出来るか(まとめれるか)頭の中で瞬間的にシュミレーションします。

実は今回のこのピアノで、一点だけ気になっていたことがありました。

それは、昨年オーバーホールをしたということ。つまり弦がまだ不安定で狂いやすいというわけです。

その点も踏まえて、まずは調律を最優先することにしました。

 

 

 

チューニングピンの状態と弦の狂い具合を一音一音確認しながら調律(チューニング)を終え、時計をチラチラ見ながら残りの時間で、鍵盤から弦を叩くまでのアクションメカニックの調整(棚板調整、ハンマーストップ調整、レペティションスプリング調整)の微調整をしました。
幸い保守点検を終えたばかりだったということもあり、激しい狂いが少なくて済みました。

 

ピアノを組み立て外装を磨き、そしてピアニスト西川悟平さんのリハ開始です。

 

 

鍵盤に触れるなり「良い!」という好印象。
しばらく弾いてリハを終えた後も「調律うまいね。時間が経っても全然狂ってない。手直しもしなくて大丈夫。ユニゾンも凄く綺麗。」とお褒めの言葉をいただきました。

 

 

そして14時になり開演。

ここからは西川悟平さんのスペシャルトークの連発。面白いとは噂に聞いていましたが、まさかここまでとは。

西川悟平さんも「トーク&ピアノ」とトークを強調して、話が長いからと敢えて最初から説明した上で、面白トーク連発の間に1曲弾くという、もうどっちがメインなのかわからないままのあっという間の2時間でした。(正確には2時間15分)

ピアノのコンサートで終始笑いで会場を湧かせたのを見たのは今回が初めてでした。もちろん面白い話だけでなく、一音一音の深く心の込もった素晴らしい演奏に感動感激しつつ、ご自身のジストニアという脳の中枢神経による運動障害についての向き合い方や、物事の考え方や捉え方次第で、人生が大きく変わった実体験の話など、とてもためになる内容でした。

西川悟平さん、今日の出会いに感謝します。楽しいひとときをありがとうございました。

 

 

西川悟平さんはたくさんのメディアに出ていますが、先日かてぃんこと角野隼斗さんのラジオ番組のゲストとして登場もしていましたので、興味ある方はこちらもご覧ください。

 

 

>>>西川悟平さんオフィシャルサイト

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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