[ ]調律師に向いてる人、向いていない人
調律師に向いている人とは、一般的にピアノや音楽が好きな人、音感が優れている人をイメージしますが、実はそれより大切なことがあります。
機械(メカニズム)いじりが好きな人が調律師に向いている
調律師と云えば音を聞きながら調律(調弦)しているイメージが強いですが、これはある程度の台数を消化すればできるようになるし、調律(調弦)作業に要する時間は1時間少々です(大半の調律師はここで作業が終了)
しかし一般に認識されていませんが、ピアノ本来の性能を引き出すためには調整、つまりメカニズムの擦り合わせ調整と最適化がとても重要ですが、この調整に要する作業時間は調律時間の何倍もの作業時間が必要になります。
例えば1台の新品のグランドピアノの調整に要する時間は、一通りやるだけで約3日間(24時間)、中古品ならその倍以上の作業時間が必要になりますが、全て手作業なのであまりにも作業効率が悪い(生産性が低い)ので、今は大半のピアノの調整が大幅に省かれています。
しかも整調(調整)作業は、長時間の地味な作業の連続なので、この地味な作業が苦痛だったり面倒臭いと感じる人は、少なくともメンテナンスの質(整調・調律・整音)が求められるこれからの時代にの調律師に向いてないように思います。
ピアノの調整は地味な作業の連続です
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
大半のピアノに欠けている調整ですが、丁寧な調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしていますので、ピアノを選ぶ前にぜひ参考にして下さい。
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間違いだらけのピアノ選び ~ 目 次 ~
【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない
◎ピアノは8千個の部品◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器
◎仕上げが整音
◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない
◎ピアノはセミオーダーの楽器です
【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
◎好みのスタインウェイを求めて
◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ
【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
◎ピアノは素材という考え方
◎メンテナンスについて
グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分
