[ ]スタインウェイ・フルコンサートピアノの保守点検
数あるホールのピアノのなかでも、評価の高い早島町のゆるびの舎のスタインウェイですが、今年もまた東京からスタインウェイの社員調律師の鈴木さんが来岡、1年に一度の保守点検が昨日、今日の2日間をかけて行われています。
保守点検とは?
使用頻度の高いホールのピアノは、コンサートごとに調律はされますが、日頃は調律以外の時間が取れないので、1年に1度、2日間をかけて、主としてメカニズム系の不具合を適正な状態に戻す作業のことを云います。
スタインウェイDモデルの鍵盤とアクション
この複雑なメカニズムを持つアクションとそれに付随する鍵盤を適正な状態に修正します。
この整調と呼ばれる作業は精密な工程な要求され、長時間(2日間)の地味な作業の積み上げになりますので、高度な集中力と経験が必要ですので、これがきちんとできる技術者も限られます。
「毎回、コンサートごとに調律をしているのに、なぜ普段の調律とは別に、2日間もかけてこのような作業が必要なのか?やはりスタインウェイは高価なだけありメンテナンスが大変だね~」とお考えの方も多いかと思います。
昔は私も同じように考えていたんですが、実は良いコンディション(快適なタッチや音色、響き)を維持するには、スタインウェイに限らず、一般家庭にあるヤマハ、カワイのグランドでもアップライトでも必ず必要な作業です。
このような調整の重要性をぜひ、ご理解頂けたらと思いご紹介させていただきました。
ピアノの調律とメンテナンス