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マンションの防音対策は、階下への個体振動音を防ぐのがポイント

大坂のタワーマンションへの納入例
防音対策は写真のピアノ架台だけ、納入して既に数年経過していますが防音問題は発生していません。

音というとテレビの音や話し声をイメージしますが、これを空気伝播音と呼びます。それとは別に壁を金槌で叩いた時に出るような音を個体振動音と呼びますが、この二つに対して防音対策を考える必要があります。

マンション等の集合住宅の場合は、まずは空気伝播音に加えて階下に伝わる個体振動を遮断してやる必要がありますが、このピアノ架台は階下への個体振動音と空気伝播音対策として非常に有効ですが、お値段が約25万円ほどとやや高価です。
  
下記でご紹介する方法ある程度有効だと思いますが、いずれもピアノ自体を加工しないのでピアノには優しいと思います。
 
階下への個体振動音を防ぐためのゴムのインシレーターで、構造的にピアノのキャスターを床から少し浮かすように工夫されています。アップ・グランドとも約2万円程度

防音・防振マット 2万円前後

番外編ですが、厚手のオールカバーを使用する方法


これは偶然に発見したのですが、その昔、初めてショールームにスタインウェイを展示するにあたり、高価な売り物のピアノに傷がつかないように最高級の厚手のオールカバーをオーダーしてみました。

このオールカバーで鍵盤部分だけを開けてお客様に、さあ、スタインウェイをご試弾下さい!とやったところ音量が小さくなり過ぎて、試弾の意味がなくなりました。
 
しかし防音対策として考えた場合、この厚手のオールーカバーで、さらに譜面台をカバーの上に置いて弾くと、音量の小ささに少々欲求不満にはなりますが、確実に絶対音量は下がります。

但しこの厚手のオールカバーはオーダーメイドになりますので12万円程と少々高価になるのが欠点ですが、簡単、確実に音量は下がります。

ピアノの防音対策

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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