[ ]ピアノの評価=楽器の個性+調律師の技術
みんなのピアノ選びから抜粋
楽器の個性+調律師の技術
ことコーヒーに関して、まだまだ素人な私ですが、ピアノメンテナンスに伺うお客様の中には相当な“コーヒー通”もいらっしゃっいます。
「あそこのブラジルは美味しいからぜひ飲んでみて下さい」とか
「マンデリンをあちこちで取り寄せたけど、ここが一番好き!」
と豆の銘柄(産地)を決めて自家焙煎の店を飲み比べる方も…。
豆の銘柄のみならず、焙煎、挽き方、注ぐお湯の温度、抽出方法、そうした幾つもの要素が絡み合って決定されるコーヒーの味。
美味しいコーヒーを淹れるためのグッズの数々。“違いが分かる男”になれるでしょうか。
ピアノも同様、弦を叩くハンマーフェルトの硬さ、鍵盤の沈む深さ、アフタータッチの量など、調律師が施す調整作業の組み合わせ次第で、音とタッチに新たなキャラクターが宿る奥深い楽器なのです。
「調整でピアノの性格がこんなに変わるとは知らなかった!」
「あそこで弾いたときはタッチ重かったけど、この店のは弾きやすい」
とは複数の店で同じメーカー、同じモデルを弾いたお客様のご感想。
第一印象がイマイチだったピアノが調整で一変することも“無きにしもあらず”。たった一台のピアノで判断を下すのはあまりに早計です。
ピアノを調整する工具の一部をご紹介。すべてはユーザー好みの音とタッチのために。
他の店で他の調律師が調整したピアノを試弾するのも、お気に入りのピアノに到達するためのテクニックのひとつです。ぜひ好奇心をもって調整に熱心に取り組む各地のピアノ店を巡ってみましょう!
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