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ディアパソンの納入調整と防音対策

納品させていただいたディアパソンの納入調整にお伺いしました。

 

納品するにあたり設置環境が変わるので納品後の印象はどうかなと思っていたら、意外にも違和感なくご満足いただけたようです。

写真では少し見えにくいと思いますが、床が絨毯になっています。
これがフローリングに変わるとピアノ下から出た音がフローリングに反射して演奏者側にすぐに到達するので、少し音量がアップしたように聴こえ、また少し輪郭のある音にも聴こえます。

絨毯の場合は下から出る音が絨毯で吸音されるので反射音がフローリングと全く違う印象になります。

ですので、もし設置環境がフローリングで少し音がきついようでしたら、毛足の長いラグなどをピアノの響板の真下に敷くと、吸音材代わりになり解決できるかもしれませんので試してみてください。


今回納品させていただいたピアノはマスク仕様なので、ピアノの下から出る響板をレバーひとつで塞ぐことが出来ます。

 

 

 

さらに上はこのようなパネルと、屋根を閉じた時のわずかな隙間も特殊な構造で塞ぎ、上下を合わせると約40%音量をダウンすることができます。

 

ピアノマスクの仕組みはこちらからご覧ください。
>>>ピアノマスクの構造とその効果

 


今回大きな変化はなく、音色や弾き心地もお気に召しておられたので、ばらつきを微調整する程度でした。

 



最後に弾いていただいたら、「コロコロした音色が気に入ってて、高音部もきれいになっている」と喜んでいただけました。

ありがとうございました。

 

>>>お客様の声

>>>お薦めブランド ディアパソン

>>>防音対策


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ファツィオリのコンセプトは演奏者がピアノと一体化できること

演奏者がピアノと格闘するのではなく一体化できるというコンセプトで作られているのがイタリアのファツィオリピアノです。

ファツィオリピアノは1979年の創業でピアノメーカーとしては新しく、創業者のパオロ・ファツィオリさんは大学の工学科卒の技術者であり、音楽院のピアノ科を卒業したピアニストです。

スタインウェイより良いピアノを作るという夢、それはピアニストがピアノと格闘するのではなく、演奏者がピアノと一体化できるピアノを作るという情熱を持って立ち上げたイタリアの高級ピアノです。

当初は周囲の強い反対があり、ドンキホーテとも云われたようですが、それらの反対を熱い情熱で押し切り創業したと聞いており、今の時代では珍しい創業者オーナーが現役のピアノメーカーです。

今ではビジネス化されてスタインウェイが毎年数千台生産されるなかで、ファツィオリの生産台数は年間130台ほどと極少量生産です、さらに出荷のピアノは全てファツィオリさんが自ら弾いて承認したピアノのみを出荷しているそうです。

そのような創業者哲学もあり、国際ピアノコンクールの公式ピアノとして認定され、今ではスタインウェイの最大のライバルになっています。

現役創業者オーナーのパオロ・ファツィオリさん


都内港区南麻布 I様 ファツィオリ ピアノF212  
とにかくファツィオリのピアノに決めてよかったです。最高の伴侶ができました。これからが楽しみです。植田さん、アドバイスありがとうございました。




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鍵盤が重くなる原因は複雑です

ピアノは自然素材を使った複雑なメカニズムをもつ楽器ですので、たとえ丁寧に調整(整調・調律・整音)されたピアノでも、環境(特に湿度)によってはその効果が半減することがあります。

今回はその一例をご紹介します。

 

 

手の力を限りなく抜いて鍵盤を半音階で弾いていくと、特定の鍵盤が重く感じることがあります。

これは、鍵盤・アクション・ダンパーの3つの内いずれかが原因ですが、今回メンテナンスを行なっていたスタインウェイセミコン(Cモデル)はアクションが原因でした。

 

 

湿気によってアクションメカニックの関節部分の赤いクロスが膨張して、その中に入っているピンを締めつけて円滑な動作が出来ていないことが原因です。これを業界用語で「スティック」と言います。

このスティックが、丁寧に調整された状態のピアノの効果を半減させてしまうどころか、最悪の場合、鍵盤さえも上がらなくなってしまうのです。

 

このスティックを確認するには幾つか方法がありますが、弦を打つハンマーのバウンドで判断することも出来ます。

 

この動画を見てみると、右のハンマーが降りた時に少しバウンドするのに対し、
一番左のハンマーは、もたついてバウンドしていません。
ブレーキがかかっていて「スティック」の状態です。これが特定の鍵盤を重くしていたのです。

 

 

この修理は一旦このピンを抜いて、ピンの周りを覆っている赤いクロスを削り、ピンがスムーズに動く硬さになるよう調整します。

 

 

空調管理が出来ていないと新品のピアノでも起こるので、特に湿度管理はピアノにとってとても重要なのです。

>>>ピアノの空調管理

※アクションを引き出さなくても譜面台を外して、弦の隙間から見ることが出来ますので、今回ご紹介したハンマーのバウンドを一度確認してみてくださいね。

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