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ピアノの寿命の定義が変わってきています

古いピアノは買い替えか、オーバーホールを勧められますが、浜松のピアノ職人(ナチュラルピアノの森重さん)の話によると、最近はピアノ講師等でも自宅の古いグランドピアノをオーバーホールして使いたいと云う方も出てきているようで、以前に比べてオーバーホールの仕事が増えてきたのだそうです。

例えば自宅のピアノ教室で長年使ったグランドピアノを、新品に買い替えるよりも100万円少々出してオーバーホールして再使用するピアノ講師の方が増えてきたのだそうです。
同様に音楽ホールのスタインウェイも近年は同じ傾向があります。

浜松の森重氏のナチュラルピアノの工房
ちなみに森重氏はNHKの浜松の楽器職人の番組で取材されました。

浜松の低音弦の巻き線一筋50年以上の冨田氏

左が巻線の富田氏、中央が富田氏の奥様、右が森重氏


ピアノという楽器はきちんとオーバーホールをすると、古い弦楽器と同様に木が古い分(木は古くなると固くて強くなる)、基本的には同型の新品より楽器としては鳴りが良く魅力的になるはずです。

ちなみにオーバーホールの相場ですが、一概には言えませんがホールのスタインウェイで300万円、家庭用で200万円、ヤマハ、カワイのGPで100万円~と云ったところですが、これに運送費等が加わります。

問題はきちんとピアノのオーバーホールできる若い技術者がほとんど育っていないで、オーバーホールの費用も高額になってきています。

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コストパフォーマンスが高いピアノと低いピアノ

ピアノはブランドにより特性も微妙に異なり好き嫌いもあると思いますが、コストパフォーマンスが高いか否かという観点でピアノを評価する考え方もあります。

ブランド力は今迄の業績の積み重ねでブランド力が決まり、普通はブランド力の高いピアノほど価格設定も高く(割高な価格)になります。

ピアノでは現在スタインウェイが一番のブランド力がありますが、最近はファツィオリがスタインウェイの強力なライバルになってきましたが、両者の価格はほぼ同じ価格設定です。





スタインウェイ社は歴史も長く十分なブランド力があり、高額なピアノですがニューヨークとハンブルグで毎年数千台の規模で効率的に生産されており、現在のオーナーは投資家で、ブランド力を生かして安価な姉妹ブランドのボストン、エセックスも販売して、いかに利益を上げるかに力点を置いて経営しているように見えます。

かたやファツィオリは歴史も短く生産もイタリアで年産百数十台規模の生産なので生産効率も悪く、いわば手作りに近いピアノ作りです。しかしながら創業者のパオロ・ファツィオリさんがスタインウェイより良いピアノ(演奏者にとって)ということを目標に立ち上げた会社です。

そんな両社を比較すると、ブランド価値を除けば、ピアノ自体のコストパフォーマンスは明らかにファツィオリの方が高いように思います。

それは創業者オーナーのパオロさんが、良いことは全て採用という精神でコストより性能を優先してピアノを製作しているので、高額ですが自ずとコストパフォーマンスが高くなります。

たとえば、ピアノには真鍮の蝶番がありますが、ファツィオリはこの蝶番に18金の塗装を施しています。

金は錆びないのでいつまでの蝶番が新品時のままです、個人的は勿体ないという思いがしないでもないですが。

お薦めブランド ファツィオリ

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シーズンオフ?✨

 

 

二十四節季では55日頃「立夏」を過ぎれば暦の上では夏だそうですが、今年は暑くなったかと思えば肌寒くなったりと、なかなか体が気候についていけないですよね。

 

さて、先月上旬ごろまでお店で大活躍していた、こちらの加湿器もさすがにもうシーズンオフです。

ということで、ゴールデンウイーク前のある晴天の日に店の外で大掃除することにしました。

 

加湿器は水を入れて、スイッチをON/OFFすればいい……だけじゃないんですね。

 

気を付けていても水道水に含まれるカルキが石灰化してしまうため、シーズンオフになると毎回途方にくれます。

 

さて、どうしたものか。

 

前回は洗い方を知らなかったので、見よう見まねでお店にあるありとあらゆるものを試してみましたが、きれいには落としきれず、時間もかかる、かかる、、、。

見かねて「大体でいいよ」とどこかから甘い言葉を囁いてもらったので、「大体」にしました。

 

その結果は、このシーズンオフに。稼働には問題ないのですが、少々セットするの際にはめ込みにくいという状況がありました。そして見た目にも気になるので、ちょっと今回は本腰を入れてみます。

 

 

 

 

石灰化したカルキアルカリ性クエン酸で中和!!(お店にあった

 

という発想が今回はすぐに思いつき(遅い())、クエン酸を適量溶かした水に、取り外し可能なパーツを浸し、ある程度浸透したなぁと思ったら、スポンジやブラシでこそげ落としていきます。

 

取り外せない本体部分はクエン酸水を浸した古布や薄いペーパーでパックし、慎重に擦ってを繰り返してみました。

写真は自己流で一部ダイヤモンドヤスリを使用していますが、部品を傷つけて故障の原因となる恐れがあるので、お薦めしません。)

 

ご興味のある方は、各機種別にメーカーさんのHPでお手入れの仕方が記載されていましたので、ご参考になさってみて下さい。

 

生活の中にあるちょっとした科学に心躍ります

 

なんでお店にクエン酸があるのか?元々こういう目的で置いてあったのか、お掃除好きなスタッフがいたのか、ご想像にお任せします()

 

 

 

 

さてさて最後の写真は、スタッフ私物です。日差しの強い日だったので、今年初めてかぶりました。

ピアノ店では見慣れない光景に

社長:「車の中にいつでもあるのかい?」

私:「えぇ、暑い季節には」

 

実は岡山県は麦わら帽子の生産が国内でも有数の産地ということをご存知ですか?

うろ覚えなのですが、子供の頃に「ご年配の方が作った手作りの帽子なんだよ」と知り合いの方に頂いたものだそうなのですが、そんなエピソードを知るとなおさら愛着がわきます。

 

皆様にとってのピアノも、そんなずっと愛着を持てるような素敵な1台であるよう、ピアノ選びからメンテナンスまで心を込めてお手伝いさせていただきます。

機械いじりが好きです!

丹藤 奈々代


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