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中古ピアノの再生には想像以上の作業時間が必要です

現実にはコスト削減でほとんどの中古ピアノは調整が省かれていますので、中古ピアノの選定には時間をかけた丁寧な試弾が必要です。

調整を理解せずピアノの性能は語れない


弊社の中古ピアノが商品になるまでの作業工程をvol.1 vol.2 vol.3  vol.4  Vol.5  に分けてで詳しく案内しています


弊社の中古ピアノが商品になるまで vol.1

中古のヤマハYUXが入荷しました。

ピアノの状態によっては弦やチューニングピン・ハンマー・ダンパー等の消耗部品の交換修理をまず行ないますが、今回のヤマハYUXは消耗している部品はあまりなく(あまり弾かれていなかったようです)経年変化の汚れやサビが目立っていたので、大掛かりではない部品交換修理とサビ取りをまず行ないました。





中の状態をチェック。




ハンマーフェルトについた弦の溝。
中心に当たってなくずれたまま跡がついているので綺麗に整形し直します。

ハンマーを整形して新品の時の形状にしました。

連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換。環境にもよりますが
10年以上はもちます


打弦したハンマーを元の位置に戻す役割のブライドルテープ(赤いチップのついた紐)も
黄ばんでいたので新品に交換しました。




金属のスプリングがハマっている緑色の溝も雑音予防で掃除をしました。


アクションの裏側にある金属のスプーン(ダンパースプーン)と棒状(ダンパーロッド)のもの
が錆びていたので磨きました。磨く理由は部品が汚れやサビでザラついていたりすると部品同士が擦れ合って雑音が出るからです。


弦が巻きついているチューニングピン、約230本あります。
これも指で1本ずつ磨きます。





vol.1 vol.2 vol.3  vol.4  Vol.5 


中古ピアノが商品になるまでVOL.2に続く

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


中古ピアノ選びの落とし穴

浜松ピアノ店の1F中古ピアノコーナー
現在、アップライト11台、グランドピアノ4台の中古ピアノを展示中です



中古ピアノの選定判断基準として外装、メーカー名、機種、製造年、予算で選ばれると思いますが、大切なことが見過ごされているのが内部の調整の有無ですが、これは静かな環境で落ち着いて弾いてみないとわかりません。

浜松ピアノ店の中古ピアノが商品になるまでVol.1~Vol.5



調整の有無もピンキリです

大概は調整していますと説明されると思いますが、調整もピンキリでどこまでやるかで性能も大きく異なります。
弊社の場合はメーカー出荷の新品ピアノでも一通りの調整には3日間の作業時間をかけていますが、これが中古品の場合は,今迄の錆や癖を取り除き再調整するには最低で1週間から10日はかかります。

弊社ではここから始めます

鍵盤を受けるピン磨きとフェルトの貼り替えとフェルトの最適化だけでも3日はかかりますが、鍵盤をスムースに動かすためには必要な作業です。















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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


鍵盤の鉛調整でタッチが高級ピアノになります

スタインウェイ等の1千万円クラスの高級ピアノは、メーカーの工場で丁寧な調整をした上で、鍵盤を一鍵一鍵、アップとダウンを計測して鍵盤の鉛の位置を決めるので鍵盤のタッチ(重さ)が均一になり、高級ピアノらしい快適なタッチになります。 

しかし日本は高級ピアノでもメーカーが丁寧な調整をしないので鍵盤の鉛調整も一鍵一鍵行うことが出来ず、機械的に鍵盤に鉛を埋め込んでいくので、仮に後から丁寧な調整を行っても重い鍵盤と軽い鍵盤になる分、弾き難くなります。

弊社では納品前に丁寧な出荷調整を行うので、その際にもうひと手間かけて鍵盤の鉛調整(15万円)をお勧めするので最近は鍵盤の鉛調整を希望される方が増えました。

鍵盤の鉛調整を行うには、その前に丁寧な調整が必要なのですが、後から依頼されると先ずは全体の調整が必要な上に、アクションと鍵盤を弊社にお預かりする必要があるので二重手間になります。

ピアノの鍵盤には鉛が埋め込まれています

 

国産ピアノは高級品でも鍵盤の鉛は線上に一律に埋め込まれています(写真はヤマハの鍵盤の裏側)

スタインウェイ等の高級ピアノはメーカー自身が丁寧な調整をした後で、1鍵、1鍵、分銅で重さを測り、鍵盤の重さを均等にするために鉛大きさと位置を個別に設定しますが、他のピアノでも同じようにやれば高級ピアノに変身します。

 

鉛を抜いた穴には埋め木をします


計測後、新しく鉛を埋める穴を開けます


国産ピアノでも丁寧な調整をしてから、一鍵、一鍵、鍵盤の鉛調整まで行えば表現力豊かな高級ピアノになります。

弊社の鉛調整作業を動画でご紹介しています


ディアパソンのグランドピアノが高級ピアノになりました!

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

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