ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

調律の時期は半年か、1年ごとが適切か?

調律(音の高さを合わせる作業)の保持時間は、温度の変化により短時間でも微妙に狂ってきますので、その意味では調律は瞬間的な芸術といえます。

YOU TUBEでもご案内しています



たとえばコンサートホールではコンサートごとに調律をしますが、観客が入る前の温度と入ってからの温度は変わりますし、演奏は勿論ですが、舞台の強い照明でピアノのフレームや弦、響板等が温められ2時間の演奏時間中でも微妙に狂ってきます。

逆に24時間の適切な空調(温度・湿度が一定)の部屋(楽器保管庫等)にピアノを置くと調律はほとんど狂いません。

このように設置環境次第で、調律だけでなく整調や整音も変化してきますので、そのようなピアノの特性上、演奏者が違和感を覚えた時がメンテナンスの時期ということになりますので、特定の期間というものは特にありません。

また調律は室温により狂ってきますので、たとえば寒い部屋で調律されたピアノは、演奏時の暖房で部屋が温まると調律が狂います。これは下記の動画で実例でご説明していますのでご覧ください。


ところで今後少なくとも5~10年は弾かないということであれば、ピアノを休ませる意味で無理に調律はしない方が良いです。

弦楽器は弾かない時は弦を緩めますが、これはピアノも同じで、弦が緩みますとその分、響板に対する弦圧が低減するので響板には優しいことになります。

新たに弾き始める時には数回の調律が必要になりますが、ピアノは調律しないと壊れるということはありません。



ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


アンティークピアノの魅力と問題点

一部の愛好家にノスタルジックな魅力で人気があるアンティークピアノ(いわゆる100年物)ですが、オーバーホールをすれば味があり魅力的な音色のピアノに仕上がります。

ただ弦楽器と違い内部構造が複雑なピアノは、内部に膠(ニカワ)を使った膨大な接着箇所があり、それらは100年かそれ以上昔の接着ですので、それらの接着が突然剥がれる懸念があり、想定外のトラブルが起こる可能性があります。

またトラブルがひとたび起これば、その修理に面倒な手間がかかることが多いので、維持管理には細心の注意が必要です。

ですからアンティークピアノはセカンドピアノとして大切に使用し、設置環境(温度・湿度)にも特に気を使う必要があります。

1926年製のスタインウェイ(右)と1877年製グロトリアン・スタインヴェック(岡山市)



1906年製のプレイエル(田中節夫氏所有)

 


ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの寿命は設置環境から大きな影響を受ける

ピアノは木材やフェルトを多用した楽器なので温度と湿度の管理が大切です。

YOU TUBEでもご案内しています

鍵盤周辺も木とフェルト、金属が微妙にリンク、湿気で木やフェルトが膨らんだりピンが錆たりするとタッチに悪影響が出ます。

鍵盤の動きにも適度な遊びが必要です、湿気も過乾燥も悪影響を及ぼす

低音域の巻線も湿気で錆びて雑音が出てくると巻線の交換が必要になります。

ピアノの近くに温湿度計を置いて部屋の温度・湿度のチェックが必要です。

冬場の乾燥した部屋には加湿器を

エヤコンや除湿機で適度な湿度を保つ


室温と調律の関係が良くわかります



YOU TUBEでもご案内しています



ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから



株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ