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クラシックピアノの練習には電子ピアノ(電子音源)は不向きです

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理由は電子音源を使う限り、誰が弾いても同じ音色になるからです。

ヴァイオリンは上手い下手では音色の違いはすぐにわかりますがこれはピアノも同じです、しかし電子ピアノ(電子音)は誰が弾いても(データーでも)同じ音色がします。

電子ピアノの鍵盤のメカニズムを生ピアノに似せ、いかに巧妙に作られた高級な電子ピアノでも単なるスイッチで、鍵盤下のセンサーで感知して、強く叩くと大きな音がして弱く叩くと小さな音がするという仕組みです。



ですから一流のピアニストが弾いても、素人が弾いてもあるいはデーターで鳴らしても、同じ音色と表現になるのが一番の問題です。

これはサイレントピアノは勿論、高額なハイブリットピアノ(トランスアコスティックやエニータイム)でも電子音源を使うので電子ピアノと同様にクラシックピアノには不向きです。

ハイブリットピアノは電子音源をスピーカーの代わりに響板を使って鳴らす仕組になっていますが、当然ながら電子音源なので音量も自由に調整できます。


しかしポピュラー・ジャズピアノなら電子ピアノ(電子音源)でも何とかなります。





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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


低コストでのピアノの防音対策のご紹介

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ピアノの防音対策品(サイレントピアノやハイブリットピアノ、アビテックス等)が大手メーカーから出ていますが、比較的高価で大きなデメリットもあります。

デメリットが少なく低コストで効果的な防音が期待出るのがマスク仕様です

マスクピアノは、これは電子音源やピアノ内部の改造もなく比較的安価(15万円)で、グランドピアノの音量を60%まで段階的にダウンさせることができるので、これだけで防音対策は何とかなるように思います。

マスクピアノの仕組みは単純です

普通のグランドピアノの下部

マスク装着のグランドピアノの下部(解放時)


マスクを閉じた時のグランドピアノの下部

このレーバーでピアノ下部のジャバラの開閉をします


マスクピアノでは譜面台の下部も閉じることが出来ます


天屋根とボディーの隙間も閉じます


欠点はマスク使用時はマスクをして喋るのと似て音が少し籠ること、カワイ楽器の特許でカワイとディアパソンの新品(メーカー工場で取り付け)にしか装着できないことです。

優れた機能ですが、残念なことにメーカー自体があまり注目せずPRも不足しています。音量はゼロにはなりませんが段階的に60%低減できれば、防音対策として一戸建ては勿論、マンションでも有効だ思います。

マンションの階下への防振、防音対策で有効なピアノ架台

床とピアノ架台の間に空気層を作り階下への音と振動を遮断します、オーダーメイドで21万円ほどですが、床の防音工事をしたくらいの効果があります。






安価なところでは市販の防音インシュレーターと防振マットの組みわせで、マンション住まいでも比較的安価にグランドピアノの演奏を楽しめるように思います。

市販の防振マット(グランド用2㎝厚で3枚セット¥16.500-)

防振インシュレーター(グランド用3枚セット¥14.250-)

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ピアノの防音対策

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


サイレントピアノのメリット・デメリット

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ヘットホーンで演奏ができるサイレントピアノ
メーカー純製(メーカー工場で新品から組み込む)と後づけの汎用タイプがあります。

鍵盤の下の光センサーのお蔭で、ピアノのタッチには悪影響なく、音を出さずヘッドホーンで演奏ができるので夜間のピアノ練習も可能というのが最大のメリットでカタログでもそう謳われています。

サイレントピアノのデメリットとは?

サイレント装置の仕組み

鍵盤の下のセンサーで早く鍵盤が下がると大きなピアノの電子音、ゆっくり鍵盤が下がると小さなピアノの電子音がヘッドホーンで聴くことがきますが、デメリットが一般にも認識されてきて最近はあまり話題にならなくなりました。

鍵盤の下に設置されたセンサー


センサー自体は悪影響はないのですが、ハンマーが打弦する手前でハンマーを強制的にストップさせることで様々な弊害が出ます。打弦する前にバーによって強制的にハンマーの動きを停止させます(グランド用)


アップライトの打弦までのメカニズム


グランドピアノの打弦までのメカニズム


サイレンピアノは接近の距離を多く取る必要がある

接近とは?

鍵盤をゆっくり押さえていくとハンマーが弦にあたる寸前で戻ってきますが、この時のハンマーと弦の距離を接近と云いますが通常は1mm~2mmに調整しています。

サイレントピアノの場合は、バーでハンマーの動きをシャンク(ハンマーについている棒状のもの)のところで強制的に止める仕組みですが、シャンクのしなりで打弦するので、サイレントピアノでは接近を7mm以上取る必要があります。

そうすると音は出ないのですが、今度はジャック(ハンマーを突き動かす部品)の抜けがなくなりアクションが機能しなくなるので、通常1~2mmの接近を7mm以上にする必要があります。

そのためにアクションが本来の性能を発揮しないことと、演奏者はサイレント使用時はシャンクでフェルトを叩くのでタッチに違和感がありますし、さらにサイレントを使わず演奏した時も音もぼやけた音になり表現力も劣ります。

それを防ぐためにメーカー純製のサイレントGPの中には、サイレント使用時とそれ以外でモーターで接近の距離を変える凝った仕組みのものもありますが、仕組みが複雑になるのでメンテナンスにも余分な手間がかかります。

極めつけはヘッドホーンの音は電子音なので、サイレントピアノでの練習は電子ピアノで練習するのと同じことになり、演奏者が良い音を出す弾き方はできない(誰が弾いても同じ音色)ので、その意味で少なくともクラシックピアノの練習には不向きです。

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