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中古ピアノ選びの落とし穴とは?

一般的な概念で云えば、有名ブランドで故障もなく外装も綺麗で値段も手頃という中古ピアノが魅力的とお考えかと思いますが、ここに大きな落とし穴があります。

中古ピアノの落とし穴とは?

中古ピアノには不安要素がたくさんありますが、一番重要なことは調整が不十分なために弾き難く表現力の劣るピアノが大半ということです。

これは新品時から調律のみで調整らしい調整がされていないピアノは、古くなればなるほど弾き難くタッチも重く表現力も劣るピアノになるからです。

新品でも本来は出荷調整(納品前の調整)に3日ほどかけますが(弊社の場合)、いろいろな癖がついている中古ピアノは、これを一度リセットするだけで大変な作業時間が必要で、リセットしてから精密調整をするには新品の倍以上の手間がかかります。

特にまだ筋肉が未発達のお子様に与えるピアノとしては、調整ができていない中古ピアノは、鍵盤が重く弾き難く表現力も劣るので、これだけでピアノ嫌いになる可能性が高く、悪くすると腱鞘炎になります。

中古ピアノが悪いわけではありません。

但し古いピアノは新品より劣るという訳ではありません。その理由は木材は古くなるほど堅く強度が増すという特性があり、その特性故に古い弦楽器が高い評価を得ていますが、ピアノも同じことが言えます。

消耗品さえしっかりしていれば、リセットしてから丁寧に調整してやれば、新品より性能的には魅力的なピアノになりますので、一度、弊社展示の中古ピアノをご試弾いただくと納得されると思います。












弊社の中古ピアノが商品になるまで



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


お子様にはどんなピアノを与えたら良いのか?

日頃のご相談から思うことですが、ご両親にピアノ経験がない場合、我が子にはどんなピアノを選んだら良いのか?とお悩みの方が多いように感じます。





指の力が弱いお子様こそ、丁寧に調整されたピアノが必須です! 

お子様には中古品を含めどんなピアノを選んでも良いのですが、その際最も大切なことは良く調整されたピアノということが絶対条件です。

その理由は、いかなる高級ピアノでも十分な調整なくしては、弾き難く表現力の劣るピアノになるからです。

表現力豊かなピアノで練習するとピアノが上手くなるというお話

中古グランドを購入された方からの悩みのご相談例

ピアノは鍵盤を通じてリモートコントロールで打弦する仕組みで、木とフェルトが複雑にリンクしたメカニズムを持ちます。

ですからメカニズムを構成する自然素材特有の伸縮や歪みを調律師の手でひとつ一つ修正してから擦り合せ調整をしてやらないと、鍵盤が重くて弾き難く、しかも演奏者の意図したような演奏はできません。

アップライトの打弦メカニズム

グランドピアノの打弦メカニズム


しかもピアノは大人用、子供用がないので調整不足でピアノでは筋肉が十分に発達していないお子様が演奏するには全く不適当なピアノということになります。

ちなみに鍵盤は(ダウンウエイト)50gで下がり20g位で上がるのが大体の標準ですが、ダウンウェイトが60gを超えるとお子様には無理が生じます。

ですからピアノ自体は中古、安価、高級、どんなピアノを選んでも良いのですが、一番重要なことは良く調整されたピアノが絶対条件になりますが、一般にこの重要なところが良く理解されていないようです。

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植田 信五


宮田大チェロリサイタル

 


本日、宮田大チェロリサイタルの調律に行ってきました。


ここハイスタッフホール(観音寺市民会館小ホール)は凄いんです。

写真からも何となくわかるかもしれませんが。

 

 

そう、なんとこの壁は香川県産の庵治石を用いた石積壁なんです。

音が硬くなるのかなと思いきや、まろやかで跳ね返りも早く演奏者にも自身の音が良く聴きとることもでき、奏者も聴衆者もとっても心地良い響きを持つこのホール。
石の保温効果もあるのか12月で外気が2度位で、夕方暖房をオフにしても翌日の朝まで19度前後を保つそうです。

 

 

 

そんなここハイスタッフホールで今日はピアノの調律をさせていただきました。
ピアノはヤマハCFX(フルコンサートピアノ)

 

 

指馴らしを始めるピアニストのジュリアン・ジェルネさん。


実は昨日、前日入りしたチェロの宮田大さんとピアノのジュリアンさん。
夕方に少しだけ音合わせをした際にジュリアンさんからのご要望で、「中音部から3オクターブ分上(高音部)の音色がこもってるから直して欲しい」とステージマネージャーさんを通して連絡をいただきました。

11時からリハーサル、今朝は8時半会場入りで8時50分頃に作業を始め調律が終わったのが10時20分。
残り40分とあまり時間がなかったのですが、時計を気にしながら整音を行いなんとかご要望に応えることができて内心ホッとしました。

 

 

リハーサル後の様子

昨年初めてお二人にお会いしてとても気さくな方だったので、こんなリクエストしてみたら、まあなんてノリの良いお二人。ジュリアンさんもまんざらでもない様子(笑)この写真は宝物です。

 

 

 

14時開演、満席の会場へお二人がステージへ出ると、楽しみにしてましたと言わんばかりの拍手拍手。
ただでさえ響くホールに舞台袖まで鳴り響く拍手。

演奏が始まると、会場が一瞬にして宮田ワールドに包み込まれました。

曲目は、
L.ヤナーチェク/おとぎ話
F.メンデルスゾーン/チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 作品58
F.ショパン/チェロ・ソナタ ト短調 作品65

 

 

 

最後にアンコールのパガニーニの主題による変奏曲 第18変奏が終わり、溢れるばかりの拍手喝采の中、笑顔で帰ってきました。

 

 

今日ご来場いただいたみなさんは最高に充実した2時間だったと思います。
最高のひとときをありがとうございました。

 

今後のコンサート情報はこちら
http://www.daimiyata.com/concert.html

宮田大オフィシャルサイト
http://www.daimiyata.com/

宮田大Facebookページ
@cello.dai.miyata


ハイスタッフホール
https://www.kanon-kaikan.jp/

 

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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