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防音対策と同時に音響対策も考慮が必要

HPで閲覧が一番多いのが防音対策ページですが、忘れられ勝ちなのが音響対策です、弊社ユーザー様でもホールを含め音響の失敗例も多く、防音工事のやり直しをされたユーザー様もおられます。

ホールの音響対策 大がかりな反響板




特に個人宅の狭い限られた防音室の場合、いかに豊かで快適な音の響きを作ることができるか?いうことがとても大切になります。
防音室のような狭い空間でも、そのピアノが本来持っている豊かな音の響きが欲しいものです。

音圧分布図


 
狭い防音室の場合は響き過ぎて頭が痛くなったり、逆に吸音材の使い過ぎて響きがなくなり歌でも謳うとガックリくる防音室もあります。
 
狭い部屋でも拡散板や反響板で快適な音響環境を作ることができます。




 
音響対策は防音費用ほどお金がかからないので、防音と同時に快適な音響についても少し考慮する必要がありそうです。

ピアノの防音対策

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


高級ピアノには資産価値があるか?

高級ブランドのセールスマニュアルで見たことがありますし、お客さまからもピアノに資産価値があるか?という類のご質問を頂くことがありますが、特殊なピアノを除けば、あまりないということになります。

たとえば(故)ジョンレノンが愛用していたピアノというようなことであればオークションで高値が付くことがあります。

下のスクエアピアノは19世紀末頃にスタインウェイ社が世に問う意味で開発したスクエアピアノですが、今では美術館に置くような珍しいピアノでも市場価値で考えると値段はつかないと思います。



たとえばニューヨーク・スタインウェイで100年物というピアノの場合、現状渡しで業者相場が50~60万円というところですが、これにお金をかけてオーバーホールをすると小売価格は数百万円になりますが、元の持ち主の手元には数十万円しか残らないことになります。

復元されたクララ・シューマン(シューマンの奥さん)が愛用されたと云われる1877年製のグロトリアン・スタインヴェック
(劉生容記念 館)


このグロトリアンを使ってシューマン生誕記念コンサートをサントリーホールで行うような企画があるようですが、過去の有名人が愛用したピアノはその有名人とリンクされて評価されるようです。

ストラディバリウスのような弦楽器と違い、ピアノは構造(メカニズム)が複雑なのできちんと演奏できるように再生するにはかなりのコストがかかるのも大きな理由かと思います。

例外的な話ですが、先日、珍しくファツィオリの中古品が出たのでその旨を輸入元がHPで案内をしたところ、お客様が来店されるも価格が高過ぎて成約に至らなかったという話を聞きましたが、ファツィオリのように年産120台の少量生産の高級ピアノは中古品がほとんどないので必然的に高値になることはありますが、不動産のように資産価値があるようには思えません。

ただヨーロッパ製ピアノは、ヤマハ・カワイに比べると絶対販売台数が少なく希少価値があり、元々が高価なので安い中古品の希望者も多く、すでに市場にたくさんある国産ブランドに比べて有利な条件で手離すことはできます。

お薦めブランド スタインウェイ

お薦めブランド ファツィオリ

お薦めブランド ペトロフ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


メーカー選びや値引きよりも大事なこととは?

メーカーの経営者を含め皆様に理解して頂きたいのが整調(内部部品の擦り合せ作業)の重要性です。

他の楽器が指やバチで直接、音を出すシンプルな構造なのに比べ、ピアノは音を出す過程が、木材やフェルトと云った自然素材を使った複雑なメカニズムを通して音を出す仕組みです。

そのような理由から、いかに高級な自然素材を使い、精度の高い工作機械を使っても、本当に良いピアノに仕上げるためには複雑な個々の部品の擦り合せ(整調)を人の手によって行うことが必要です。

ただ人の手による細かい部品の擦り合せには、数日単位の手間(時間とコスト)がかかるので、経営者からみると生産性が悪く、今では高額なスタインウェイですら経営方針として5時間程度に制限されており、ヤマハでもCXシリーズで2時間半と云ったところが現実です。
 
大半のピアノがそのまま納品され、メンテナンスも調律だけで済まされていますが、逆に云えば、仮に安価なピアノであっても、出荷段階でこの擦り合せ作業を丁寧に行うと、ピアノなりにですが弾いて気持ちの良いピアノに仕上がるということが云えます。

さらに納入後のメンテナンスもそれに準じた整調を行えば快適なピアノを維持することができます。

もし本当に性能を大切に考えるなら、不足の擦り合せ作業は、現場の販売店でやるしかありませんが、これも値引き優先の販売戦略では、コストがかかるので大概は省かれています。
  
動画で植田が詳しく解説していますのでご覧ください。

前編


後編


弊社独自の出荷調作業を動画でご案内しています


シゲル・カワイ定期メンテナンス

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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