ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

納入調整におじゃましました

今日はペトロフP125の納入調整で
広島市に来ています。

 

 

image

image

ウォルナットの艶消しで家具にも馴染んでいます。

 

 

 

image

image

このピアノが来てから、小学生のお子様たちのピアノに対する姿勢が変わったそうです。
とても楽しんで弾いていることをお聞きして大変嬉しい限りです。

 

 

 

image

image

image
それにしても凄いつくりです。

他の部屋も見せていただきましたが、
渡辺さん(建てもの探訪)が来てもおかしくないくらい(笑)興味を引くものばかり。

木材にもこだわりがあったそうで
興味津々な私は余談ばかりして
しまいました(笑)‎

S様、たくさんお話を聞かせていただきありがとうございました。

 

 

 

♪お薦めブランドペトロフ

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ペトロフの極上の中古品が入荷しました!

珍しくペトロフのP118 C1チッペンデール仕様、ウォルナット艶消の中古品が入荷しました。


IMG_0836

IMG_0838

IMG_0839

このピアノは2011年5月に弊社から岡山市内に新品で納品させて頂いたものですが、今回、引っ越しのためにやむなく手放されたもので極上品です。

外装がウォルナットの艶消しの本格的なチッペンデール(猫脚)と魅力的です。

まだ未調整なので、これから少しづつ整調・調律・整音を施して仕上げて行きます、興味のある方は早めにご来店下さい。

お薦めブランド ペトロフ

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


スタインウェイセミコンの定期メンテナンス

 

今日は某大学ホールにお伺いしました。
明日に催しがあるため事前メンテナンスです。

 

 

IMG_5481

IMG_5287
ホールに入るとひんやり涼しく、当日と同じ空調にしていただいてとても助かりました。

 

 

 

 

IMG_5279

ピアノはスタインウェイCモデル、2番目に大きいセミコンです。

 

 

 

 

UJEZ7877IMG_5286
オールカバーを外して屋根を開けてみると・・・むわっと熱気が。
内部の温度を測ってみると32℃。

室内温度と差があり、すぐに調律はできないので、
1時間以上馴染ませ(冷やす)てる間に、整調します。

 

 

 

 

RCMH7976
鍵盤を外して掃除から。

 

GHYG6369 EXAU0026

鍵盤の真下のクッション(バランスパンチングクロス)に
髪の毛が1本のっかっていました。

たかが髪の毛1本と思うかもしれませんが、
これで鍵盤の高さが随分と変わってしまうのです。

 

MMFD2484
人間の髪の毛の太さは約0.06〜0.1mmですが、
鍵盤の高さを調整する際に、鍵盤の下に挟む
紙の厚みは一番薄くて0.03mmを使います。
髪の毛よりも薄い紙で調整しているので、
髪の毛のような太い物がのっかってるとその鍵盤は高くなってしまいます。
最初に鍵盤下を掃除する目的はこのためです。

 

 

 

 

IMG_5291
鍵盤の奥についているキャプスタンスクリュー、
前回磨いて今回はまだピカピカでした。

 

 

 

次にアクションをつけて本体に入れ、棚板調整です。
鍵盤からのパワーをロスなく弦まで伝えるために、
鍵盤フレームと本体の棚板を隙間なく密着させる作業です。

 

TSJH9847IMG_5385
鍵盤フレームの裏にはこのような丸いボタン(ベッティングスクリュー)があります。
上からみると棒状のものになっていて、これを回して出したり引っ込めたりして調整します。
棚板と鍵盤フレームが浮いてるか密着しているかは、
真ん中部分を指で叩いて音を聴いて判断します。
実際の作業はこんな感じです。

棚板(ベッティングスクリュー)調整動画

 

 

 

次は鍵盤の両サイドについている拍子木の圧力の調整です。

 

DZXJ3538

鍵盤の手前側の木の部分を叩いて、浮いていないか音を聴きます。
これが一番右端が浮いている音です(動画)

拍子木圧力調整動画

トントントン・・・コン!
音が違うのが分かりましたか?これが浮いてる音です。

 

 

XZHG1703 XZGF6176
浮いているとパワー漏れするので、拍子木の金具で調整します。

拍子木圧力調整後再確認

調整後、他のところと同じ音になりました。
左手の親指で軽く持ち上げた時はコン!と
浮いた時の音になるよう圧力をかけすぎないよう微調整します。
圧力がかかり過ぎると、一番左のシフトペダルを踏む時に
ブレーキがかかり重くなるので慎重に調整が必要です。

 

 

 

 

次はアクション調整です。

 

 

IMG_5290
ハンマーの間隔、弦へのポジションチェック。今回良好でした。

 

 

 

 

RFGE9596
連打にかかせないジャック前後・高さ調整。

 

 

 

 

IMG_5430 IMG_5435
そのジャックの動くタイミングを揃えるハンマー接近調整とドロップ調整。

 

 

 

 

IMG_5428

全てのハンマーが打弦後、15mmでストップするように調整。

最後にハンマーが持ち上がる速度を調整するスプリング調整。
ピアニッシモや同音連打するためにはには欠かせません。
調整後はこんな感じです

スプリング調整動画

 

 

 

作業を初めて2時間程経過、

 

 

 

IMG_5427

ピアノの内部温度は26℃まで下がりました。そろそろ調律が出来ます。

 

 

IMG_5432
49A=442Hzに調律。

 

 

 

 

IMG_5463
調律後、硬い音のハンマーに少しだけ針を入れてほぐしました。

 

 

 

 

LMOI1781IMG_5475
鍵盤蓋やその他パネルをして雑音チェックです。
譜面板の蝶番に共鳴していたので確認してみるとネジが緩んでいました。

 

 

 

 

IMG_5480
外装を磨いて作業完了です。

明日は気持ち良く弾いていただけると嬉しいです。

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ