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スタインウェイの自動演奏ピアノが新発売されます!

スタインウェイの自動演奏システム内蔵のピアノ「SPIRIO」が日本でも5月中旬から発売されることになったようです。

お値段は300万円ほどアップになりますが日本でも既に予約が入っているようで、どんな人が買うのかメーカーの人に聞いてみると、ピアノが弾けないお金持ちの方が購入されるようで外装も黒ではなく特注品の木目だそうで、車でいえばフェラーリクラスをすんなり購入される富裕層の方が対象のようです。



話に水を差すようで悪いのですが、既に海外の経済誌では、スタインウェイ社が多額の研究開発費をかけて開発、発売したが期待するような売り上げが出なかったという経済レポートが出ていました。

日本ではひと昔前にヤマハが大々的にキャンペーンをして、みんな大いに期待してブームになった自動演奏ピアノですが、最近はほとんど話題に上らず街でも見かけることがなくなり、カワイ楽器さんは今はもう自動演奏ピアノは販売していないそうです。

当初は自動演奏のピアノを購入してブーニンのデーターを入れると、ブーニンが自宅に来て演奏してくれるのと同じと大いに期待して購入したものの、実際に演奏を聴いてみると無機質な演奏で、とても鑑賞しようという気持ちにならないことが分かり、徐々に人気がなくなったようです。
 
今の自動演奏ピアノはiPadで操作できるようになり、昔のフロッピーディスクを入れるものに比べて、センサーやデーター入力、操作等は随分進化していますが、肝心の鍵盤やペダルを動かす動力源は、今でも基本的にひと昔と同じ機械的な小さなピストンを電気で動かすことのできる電磁式の装置だろうと思います。

これは私見ですが自動演奏ピアノの演奏が無機質なのは、人の筋肉に代わる動力部分があまり進化せず、今でもシリンダー内の磁力の強弱、つまり磁石の反発力等を利用している?ようです。

命令系統や操作系は進化はしたものの、肝心なピアノを弾くための動力源が人の筋肉ほどの繊細な性能を持たないので、いかに人工頭脳?が緻密な指示を出しても、ピアニストのようなその場その場に応じたデリケートな演奏が不可能だからではないかと考えます。

さらにピアノは機械で激しい演奏を毎日続ければ、整調・調律・整音もそれに準じて必要になるので、特にホテルのロビー等の営業用に毎日、何時間も演奏するような場合は、メンテナンス費用もそれなりに発生しますし、ひとたび故障すれば電気係の技術者とピアノの技術者の二人が必要ですが、そのような対応も実際には難しいのではと推測しています。

そんなことが分かってきて、いつの間にか下火になったものと思われます。

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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