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鍵盤は重い方が良いか、軽い方が良いか?

先生の中には鍵盤が重いピアノで練習していると、どんなピアノでも弾けるようになるし、指も強くなるので重いピアノで練習する方が良いと仰る先生もおられるようで、生徒さんもそれに同調されるようです。

しかしメーカーにより多少の重め軽めの違いや個人の好みの問題もありますが、基本的に良く調整されたピアノであれば鍵盤が重すぎると感じることはほとんどなく、弾きやすく表現力も豊かなピアノになります。

全ての土台になる鍵盤調整

鍵盤が適正に調整されていないと鍵盤の上に載るアクションの動きもぎこちなくなり、タッチも重くレスポンスの悪くなります。

ところで代表的な高級ピアノであるスタインウェイやファツィオリの鍵盤(タッチ)はヤマハ、カワイに比べ鍵盤が少し軽い設定になっています。

例えば良く調整されたスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)は、S-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)するように設計されており、これは世界的にも一番鍵盤(タッチ)が軽いピアノであり、これはイタリアのファツィオリもほぼ同じです。

ですから適正に調整された状態なら、スタインウェイ、ファツィオリ等のヨーロッパのピアノはピアノ自体の鳴りも良いのでヤマハやカワイのピアノに比べ鍵盤(タッチ)が軽く感じるはずです。

せっかくのスタインウェイもホールによりますが、十分な調整(整調・整音)がされていないか、或いは管理担当者の知識不足(温度と湿度管理が不十分)が原因で、不調(整調が崩れ、結果鍵盤が重く弾きづらい状態)になっていることも多いようです。

重い鍵盤(タッチ)のピアノは、基本的に調整不良のピアノである場合がほとんどです。

いかなるピアノも十分な調整を施し、空調管理を上手くやると鍵盤に無理な抵抗がないので、鍵盤(タッチ)は重め軽めはあるにせよ、弾き易く表現力豊かなピアノになるはずです。

鍵盤の鉛調整でタッチが高級ピアノになります




※ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

ピアノの性能で一番誤解されているところ、それは良く調整されたピアノなら安価、高価に関わらず、粒の揃ったピアニシモが簡単に出せ、大きな音も力むことなく出すことができるということです、しかし今は高級ピアノを含め大半のピアノの調整が省かれています。


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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