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国際ピアノコンクールでのピアノ選びのルールが変る可能性!

コンクールでのピアノ選びの実態

筆者の身近な国際ピアノコンクールと云えば高松国際ピアノコンクール ですが、こちらでは舞台にヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ベ ーゼン、ファツィオリが並べられ、個々の演奏者がコンクールで弾くピアノ選ぶのですが、出場者が30名以上いるので、その選定の持ち時間が一人10分で、演奏者はその10分の間に自分の演奏するピアノ(ブランド)を選ばなければなりません。

このようなやり方であればピアノの選びの時間があまりにも少な過ぎるので、結果としてほとんどの演奏者はいつも弾き慣れているピアノを選ぶと言われています。

主催者側も大変な手間がかかる

仮にその日の演奏者がスタインウェイ、ヤマハ、ファツィオリを弾く人がいるとすれば、主催者側は舞台のピアノをその都度、入れ替えなければならず大変な労力が必要になります。

シドニー方式では与えられたピアノを上手く弾くことが要求される

ところがシドニー国際ピアノコンクールでは、ピアノの選定が従来と全く異なったやり方になり大いに注目を浴びましたが、今後はシドニー方式が一般化するのではと個人的には思っています。

シドニー方式ならば「ピアニストがピアノを選ぶことができないので日常の環境を考え、与えられたピアノが上手に弾けることもテストのうちという考えに基づいています。

具体的には出場者をグループに分け、グループごとに同じピアノを順番にローテーションで与えると、ファイナルまで演奏回数は4回あるのでファイナリスト達はそこに行くまでに4ブランド(スタインウェイ、ファツィオリ、ヤマハ、カワイ)を全て経験することになります。
 
シドニー方式ではファイナルのみ自分でピアノを選ぶことができる

シドニー方式ならば、ファイナリストが、最終のコンチェルトで弾くピアノだけを自分で選ぶことができるので、主催者側も楽ですし出場者も本当に好きなピアノでコンチェルトに望めます。

シドニー方式ならメーカーも一段と力が入ります

メーカー側もファイナリストが選んでくれたブランドが評価されるようになるので、その真の実力というか魅力が問われるので、従来にも増して真剣な取り組みになり、コンテスタントも主催者側も全てが平等で納得のいくピアノコンクールになるように思います。


しかしシドニー方式が一般化してくると、これまでのようにスタインウェイ一辺倒ではなく、日本のヤマハやカワイ、あるいはイタリアのファチィオリなど、個性溢れるピアノがファイナルリストによって演奏されるのは間違いないところで、その意味でも興味深いピアノコンクールになると思います。


シドニー国際ピアノコンクール


ヨーロッパで多く開催される国際ピアノコンクール
 


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◎丁寧な調整でヤマハでも満足

◎好みのスタインウェイを求めて

◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?

◎ヤマハは温泉に浸かったような音?

◎ピアニストと専属調律師のお話

◎腱鞘炎になって困っている

【第三章】中古ピアノの問題点

◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い

◎さらなる中古ピアノの問題点

◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?

【第四章】調整シーンを写真でご案内

◎グランドピアノの調整作業

◎アップライトの出荷調整作業

【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ

◎最近のピアノの生産事情

◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語

◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ

【第六章】日本のピアノ事情

◎毎年減少する日本のピアノ市場

◎余談ですがスタインウェイについて

【第七章】筆者のブランド選びの見解

◎コストパフォーマンスが高いか否か

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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