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国際ピアノコンクールでのピアノ選びのルールが変る!?

筆者の身近な国際ピアノコンクールと云えば高松国際ピアノコンクール ですが、こちらでは舞台にヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ベ ーゼン、ファツィオリが並べられ、個々の演奏者がコンクールで弾くピアノ選びの持ち時間が一人10分で、演奏者はその10分の間に自分の演奏するピアノ(ブランド)を選ばなければなりません。

高松国際ピアノコンクール

 
NHK、もう一つのショパンコンクールをご覧になられた方も多いと思いますが、この番組は、そのようなピアノ選びの際の、メーカー側の苦労を舞台裏から取材したもので多くの関心を呼びました。

ヨーロッパで多く開催される国際ピアノコンクール
 

ところが昨年のシドニー国際ピアノコンクールでは、ピアノの選定が従来と全く異なったやり方になり大いに注目を浴びましたが、今後はシドニー方式が一般化するのではと個人的には思っています。

シドニー国際ピアノコンクール


その理由ですが、今迄のやり方であればコンテスタントのピアノの選びの時間が少な過ぎるので、結果として80%のコンテスタントは何時も弾きなれているピアノを選ぶと言われています。

しかしシドニー方式ならば「ピアニストは通常コンサートでピアノを選ぶことができないので、その日常の環境を作り、与えられたピアノが上手に弾けることもテストのうちとした」という考えに基づいています。

具体的にはコンテスタントをグループに分け、グループごとに同じピアノを順番にローテーションで与えると、ファイナルまで、演奏回数は4回あるのでファイナリスト達はそこに行くまでに4ブランドを全て経験したことになります。

従来方式ですと、主催者側も演奏者によって使うピアノが異なるのでいちいち大きなピアノを舞台から出し入れするので大変でした。
 
シドニー方式ならば、ファイナリストが、最終のコンチェルトで弾くピアノだけを自分で選ぶことができるので、主催者側も楽ですし、コンテスタントも本当に好きなピアノでコンチェルトに望めます。

メーカー側もファイナリストが選んでくれたブランドが評価されるようになるので、その真の実力というか魅力が問われるので、従来にも増して真剣な取り組みになり、コンテスタントも主催者側も全てが平等で納得のいくピアノコンクールになるように思います。

しかしシドニー方式が一般化してくると、これまでのようにスタインウェイ一辺倒ではなく、日本のヤマハやカワイ、あるいはイタリアのファチィオリなど、個性溢れるピアノがファイナルリストによって演奏されるのは間違いないところで、その意味で興味深いピアノコンクールになると思います。
 
お薦めブランド

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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