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高級グランドと安価なグランドピアノの違い

弦楽器同様にピアノの基本構造はどれも同じですが、高級になれば良質な木材を屋外で数年の自然乾燥をしてから使うことができるので音色や響きが魅力的になることが高級なピアノの魅力ではないかと思いまが、有名ブランドはブランド料が加算され分だけ高額になります。

なかでも純ヨーロッパ製ピアノは屋外で木材を自然乾燥させてから工場に持ち込むので、ピアノ全体で良く鳴りますので小型のピアノであっても魅力的な響きを持ち、弾き手により多彩な音色を出すことができますが、安価なピアノはその逆ということになります。

しかし、いかに高級ピアノであっても、丁寧な調整と整音なくしては表現力が劣ったピアノになりますし、その逆もあり得るのがピアノという楽器ならではの最大の特異性です。

ですから仮に安価なグランドピアノであっても丁寧な調整と演奏者の好みに整音すれば表現力豊かな名器になりますが、この事実は意外に知られていません。

高級ピアノの代名詞 スタインウェイ GP1589万円より


最高級ピアノ ファツィオリ   GP1375万円より

ヨーロッパの伝統的な生産手法のチェコ生産されるペトロフ GP594万円より

オーストリアの老舗ブランド ウェンドル&ラング GP193万円より
中国のハイルーン(第2位の杭州ヤマハに次ぐ第3位のメーカー)で委託生産

ドイツの老舗ブランド フォイリッヒ GP206万円より
中国のハイルーン(第2位の杭州ヤマハに次ぐ第3位のメーカー)で委託生産


おすすめブランド

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


本来の意味での高級ピアノとは

高級ピアノは木材を屋外で何年も自然乾燥した木材を使い、例えばスタインウェイの鍵盤はクル―ゲやラーコフの鍵盤を使い、ハンマーはレンナー、弦はレスローと云った一流部品メーカー品を使って高級という概念がわかり易いのですが、実は本物の高級ピアノというものは、目に見えない手間をかける所も本来の高級ピアノと云えます。

ヨーロッパの高級ピアノは、メーカー自身が丁寧な調整を行った後に、鍵盤の重さを均一にするために鍵盤の重さを一鍵一鍵の測った上で鉛の位置決めをして鍵盤の重さを均一にしています。 

しかし国産の高級ピアノは高級な材料は使っても最後の詰めが甘く、メーカー自身による調整時間も限られており、本来は24時間の作業時間が必要なところ、高級ピアノでも8時間程度か?に制限されており、それ故に一鍵一鍵、鍵盤の鉛調整も行うことをしないで、機械的に鍵盤に鉛を埋め込んでいきますので、厳密に計測すると重い鍵盤と軽い鍵盤が出てきて滑らかさに欠けます。

筆者の推測ですが、国産メーカーの幹部がピアノの調整の重要性をあまり理解されていないからだと思います。




鍵盤には必ず鉛が埋め込まれています


国産高級ピアノは鍵盤の下に線を引いて機械的に鉛が埋め込まれています
(写真はヤマハの鍵盤の裏側)


本来の高級ピアノは、丁寧な調整をした後で、1鍵、1鍵、分銅で重さを測り、鍵盤の重さを均等にするために埋め込む鉛大きさと位置を設定します。



ご希望の方には弊社で鍵盤の鉛調整を行います

※丁寧に調整して初めて本来の鍵盤の重さが決まりますので、先に丁寧な調整をした後に鍵盤の鉛調整(ウエイト調整)をしないと意味がありません。



ですから普通のピアノでも最高級ピアノのように丁寧な調整を行った上で、一鍵、一鍵、鍵盤の鉛調整まで行えば、安価なピアノでもそれなりの高級ピアノになります。

弊社で230万円のディアパソンを丁寧に調整した上で、鍵盤の鉛調整をした方の感想を頂いていますのご参照ください。

ディアパソンD-164Rが高級ピアノになりました!

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植田 信五


オーバーホールには松竹梅とあります

程度の良い中古ピアノか新品のピアノに買い替えをお考えの方も多いのですが、最近は実家にある古いピアノをリニューアルしてご自身の娘さんに使わせるという方も増えてきました。

しかし一言にリニューアル(オーバーホール)と云っても、どこまでやるかで予算も大きく変わってきますが本格的なリニューアル(外装の再塗装を含めて全ての消耗部品を新品に交換)をしてから丁寧に調整を施すと、古いピアノは味わい深く新品以上に魅力的な響きや音色になります。

一般的に古いピアノは新品に比べて性能が劣るというイメージがありますが、古い弦楽器が高く評価されているのと同様にピアノも同じことが言えます。

その理由は、鉄やプラスティックは経年劣化してきますが、木は年数を経過すると強固になるので楽器としては優れたものになるという理由ですが、ピアノが構造が簡単な弦楽器と違うのは内部に複雑なメカニズムを持ち消耗部品が多いというところです。

また修復には全て手作業になるので工賃(作業時間)が多くかかり、部品代も含めると新品のピアノに近い費用になりますが、愛着のある思い出のピアノや元々高額なヨーロッパ製の輸入ピアノは本格的なオーバーホールもお薦めです。

ちなみに現在のリニューアル費用は最近の技術者不足もあり年々高額になってきており、家庭用のスタインウェイのグランドで200万円前後、ヤマハのグランドで130万円前後が一つの費用の目安です。

弊社でリニューアルした1965年製スタインウェイCモデル(セミコンサート)

内容は響板の埋め木修理から始まりフレーム塗装、弦の総張り替え、アクション部品の交換(ハンマー・サポートアッセンブリー)ダンパーフェルト、バックチェックスキン交換、象牙漂白・研磨等です。





オーバーホールの落とし穴



中古ピアノのメリット・デメリット

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