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適切な空調でメンテナンスも安上がり

せっかく丁寧な調整を施しても、設置部屋の温度と湿度管理が適切にされていないと木材やフェルト・クロスが変形し、早期に調律や調整が狂いピアノの寿命にも大きく影響します。

ピアノ部屋を20~24℃、湿度も50%前後を年間を通じて保つと、ピアノに大きな変化がないので結果的にメンテナンス費用も安上がりになります。

ですからメンテナンス時期は、半年に1回か1年に1回かということではなくて、空調の管理次第で決まります。

ピアノの快適な性能を維持するには除湿機と加湿機は必需品ですが、日常のことなのでなるべく手間のかからないものがお薦めです。



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


トランスアコスティックピアノのデメリット

ヘットホーンで演奏ができるサイレントピアノ、響板をスピーカーとして利用して電子音源で音量を調整できるのがトランスアコースティック(ハイブリット)ピアノと呼ばれています。


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サイレントはメーカー純製(メーカー工場で新品から組み込む)と後づけの汎用タイプがあり、ハイブリットはメーカー純製だけになります。

鍵盤の下の光センサーのお蔭で、ピアノのタッチには悪影響なく、音を出さずヘッドホーンで演奏ができる、ハイブリットピアノはピアノ自体の音量を自由に調整できるので夜間のピアノ練習も可能というのが最大のメリットでカタログでもそう謳われています。

鍵盤の下に設置されたセンサー


サイレント・ハイブリットピアノのデメリットとは?


鍵盤の下のセンサーで早く鍵盤が下がると大きなピアノの電子音、ゆっくり鍵盤が下がると小さなピアノの電子音が出て、ヘッドホーンやピアノ自体で聴くことができて便利が良いのですが、デメリットはあまり認識されていません。


音を出さないようにする仕組み(打弦しないようにする仕組み)

センサー自体は悪影響はないのですが、ハンマーが打弦する手前でハンマーを強制的にストップさせることで様々な弊害が出ます。

打弦する前にバーによって強制的にハンマーの動きを停止させ、弦をハンマーで叩かないので違和感が残ります(グランド用)

アップライトの打弦までのメカニズム

グランドピアノの打弦までのメカニズム


ハイブリットピアノは電子音を響板で鳴らします


サイレン・ハイブリットピアノは接近の距離を多く取る必要がある

接近とは?

鍵盤をゆっくり押さえていくとハンマーが弦にあたる寸前で戻ってきますが、この時のハンマーと弦の距離を接近と云いますが通常は1mm~2mmに調整しています。

サイレントやハイブリットピアノの場合は、バーでハンマーの動きをシャンク(ハンマーについている棒状のもの)を強制的に打弦を止める仕組みです。

音は出ないのですが、今度はジャック(ハンマーを突き動かす部品)の抜けがなくなりアクションが上手く機能しなくなるので、通常1~2mmの接近を7mm以上にする必要があります。

そのためにアクションが本来の性能を発揮しないことと、演奏者はサイレント使用時はシャンクでフェルトを叩くのでタッチに違和感がありますし、さらにサイレントを使わず演奏した時も音もぼやけた音になり表現力も劣ります。

※通常の演奏時には接近を元に戻す装置がついているものもありますが、その分高価になるし、消音が不要になった時の取り外しが難しい。

極めつけは音源がデジタル音源なので、サイレントやアンサンブルピアノでの練習は電子ピアノで練習するのと同じことになり、演奏者が良い音を出す弾き方はできない(誰が弾いても同じ音色)ので、その意味で少なくともクラシックピアノの練習には不向きです。

つまり電子ピアノの高級版ということになりますが、いずれもピアノが土台になりますで当然ながら調律や調整は必要です。

防音は厄介ですが、アコスティックピアノにデジタル音源を組み込むのは、私見ではナンセンスのように思います。

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輸入ピアノは日本の湿度は大丈夫なのか?

ヨーロッパ製のピアノは湿度の高い日本での使用は大丈夫か?というご質問を良くいただきますが、いかなるピアノであれ湿気に強いピアノというのはありません。

なぜならピアノ内部のメカニズムは木とフェルトがたくさん使われており、湿気るとフェルトと木が膨らみメカニズムが上手く機能しなくなります。(スティック)

ピアノは湿気に弱い楽器です





逆に乾燥し過ぎると隙間が大きくなり過ぎて個々のメカニズムの遊びが大きくなり過ぎてガタつきますので、湿度が高いのも過乾燥も問題が生じます。

ですからピアノ部屋の湿度は50%~60%がで安定させる必要がありますが、ピアノが良く鳴るには湿度が45%~50%とも言われています。

さらに言えば高級ピアノほど無垢材を使用していますので、高級ピアノほど湿度に敏感と云えます。

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