[ ]ファツィオリの調律師、越智 晃氏へのインタビュー
ファツィオリジャパンの調律師、越智晃氏にYou Tuberピアニストのフォルテ君がインタビューしており、今や世界的にも活躍する調律師の話として興味深いと思います。
ショパンコンクール調律師世界の越智さんにファツィオリピアノの魅力や、出荷調整やメンテナンスについても聞いてみました

ファツィオリジャパンの調律師、越智晃氏にYou Tuberピアニストのフォルテ君がインタビューしており、今や世界的にも活躍する調律師の話として興味深いと思います。
ショパンコンクール調律師世界の越智さんにファツィオリピアノの魅力や、出荷調整やメンテナンスについても聞いてみました

ピアノは規格品ですが、有名メーカーのものなら安心、あるいは同一メーカーのピアノでも当たり外れがあるとも言わることもあります。
しかしピアノという楽器は、調整と整音次第で随分印象も変わる楽器です。
人の好みは様々なので如何に有名、高級ピアノでも万人が良いというピアノは存在しません。
ですから調整と整音で最終的に自分好みのピアノに仕上れば、いかなるピアノであれ満足度の高いピアノになりますが、この事実があまりにも理解されていないのがとても残念です。
たとえばニューヨークスタインウェイのチーフテクニシャンでホロビッツの専属調律師フランツ・モア氏も、スタインウェイをホロヴィッツの希望に合わせた音色やタッチに仕上げるのに相当苦労されたと著書で述懐しています。
フランツ・モア氏と筆者


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北海道に納品予定のフォイリッヒ122、前回のアップライトピアノの出荷調整風景のご紹介(前篇)続きです。



定規をあててバックチェック(緑色のフェルトがついた部品)の傾きをチェックし同じ向きに揃えます。
ハンマーが打弦した後にこのバックチェックで受け止めます。

今度はワイヤーを曲げて奥にあるキャッチャーという部品(黄色いスキンがついている部品)との噛み合わせを調整します。

鍵盤の奥に付いているキャプスタンスクリューを上下させて、矢印のジャックという部品が隙間なくいくように調整。

次は鍵盤の傾きを調整します。
平らな定規を鍵盤の上に置くと白鍵が傾いているのがよく分かります。
バランスキーピンを左右に動かして(アクリル棒でコンコンと叩いて微調整してます)調整。

白鍵の高さの調整、数種類の紙を抜き足しして鍵盤の高さを隣同士揃えます。


鍵盤の間隔も揃えます。レとミが異様に空いてますね。鍵盤の傾きと高さを合わせて最後に間隔の調整です。
【Before】白鍵の上面が凸凹があります。

【After】凸凹がなくなり平らになりました。

黒鍵の間隔(手前・真ん中・奥の間隔)を揃え高さを白鍵から12mmに揃えます。


高さがキレイに揃ったら鍵盤の深さ(沈む量)の調整です。
高さ同様鍵盤の下に数種類の厚みのドーナツ状の紙を抜き足しして10mmに揃えます。黒鍵も揃えます。

ジャックという部品が手前に脱進するタイミングを揃える調整。ハンマーに近づけた時の弦との隙間を見て揃えます。

打弦後のハンマーのストップ位置をバックチェックを前後させて揃えます。

ジャックという部品を受けるジャックストップレールの位置調整。矢印の部分の隙間を1mmに調整してます。

ブライドルテープ(赤いチップがついた紐)の位置を揃えます。

ダンパーが一斉に上がるようにタイミングを一つ一つ揃えます。結構いい感じに揃っていたので微調整で済みました。


鍵盤を押し下げてダンパーが始動するタイミングを一つずつ揃えます。奥にある見えないスプーン状の部品に感覚で引っかけて前後させて調整してます。写真ではわかりづらいかもしれません。

調律を49A=442Hzに合わせます。

2本弦と3本弦はハンマーをあてて同時に当たるように噛み合わせを調整します。

音色を聴いてff、ppそれぞれ聴いてハンマーの硬さを調整。写真は先端の右部分だけを少しほぐしているところです。

ペダルの雑音があったので確認すると下前板の塗装面がピカピカなので接合面から音がしていたので黒いクロスにテフロンパウダーを擦り込ませて調整。

完成しました。
写真では分かりづらいですがフォイリッヒは蝶番がシルバーになっててきれいです。
あとは付属の木製インシュレーター(キャスターの下に敷くお皿)をオーダーするのでそれが出来るのを待つのみです。
北海道のS様、長らくお待たせしました。
もうすぐ納品です。喜んでいただけると嬉しいです。
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