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弊社のメンテナンスは調整・調律・整音の半日作業です

ピアノのメンテナンスは調律(音程を合わせる作業)と理解されていますがこれは全く認識不足です。

演奏者が弾いて気持ちが良い音色、タッチ、意図したように弾ける(表現力のある)ピアノに仕上げるためには出荷調整はもちろん納入後のメンテナンスも調整・調律・整音の作業を順番通りに行う必要があります。

しかし大多数のピアノが新品時から調律だけで済まされいるので、年を追うごとに弾き難く音色の悪いピアノになっていきます。

調整(整調)
鍵盤から打弦までのメカニズムを適正にする調整すること
 
全ての鍵盤がスムースに動き鍵盤の高さと深さを整え、鍵盤上のメカニズムがロスなく作動して弦のスイートスポットを正確に打弦しダンパーで正確に止音すること。

全ての基礎 鍵盤調整から始めます

 
②調律
 決められた音程に合わせる作業


③整音
調整と調律が完了してから最後に音色を整える作業
ハンマーの形を整えて(ハンマー整形)から、ハンマーに針を刺してハンマーの固さを調整して音色を整える作業です。



何が〈問題なのか?

ピアノは①②③の三つの作業は、必ずセットで行う必要がありますが、ほとんどの場合手間がかかる①の調整の作業が省かれているのが最大の問題です。

①の調整作業を一通りやるには新品でも3日の作業時間が必要(中古品なら倍以上)ですが、メーカーや販売店も調整の重要性を認識しておらず、やれば大きなコストアップにもなるため調整を省くことが習慣化(日常化)されていることが、性能を大切に考える方にとっては大きな問題です。

※最初に一通り調整されたピアノ(出荷調整済)も、納入後のメンテナンスでも①②③の作業は必要ですが、微調整なので半日作業で済みます。

どんなピアノでも①②③を順番通りやれば快適なピアノになります

別の観点から見ると①②③の作業を手を抜かず順番通りに行うことが出来る調律師なら
特に名人でなくてもそこそこ気持ちの良いピアノに仕上がるのですが、日頃の仕事のなかで調整作業が習慣化されていないので、実際に調整が出来る技術者も極めて少数です。

尚、演奏者の不満を最初に調律師に伝えておくと、一連の過程でお好みの音色とタッチに近づけることが可能です。

調律師選びは難しいというお話

ピアノの調律とメンテナンス

 


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


一日調整で不満が解消された例をご紹介

神戸市のピアノの先生宅で朝から1日コースで整調・調律・整音を行なってきました。

これまで定期的に地元の調律師さんが定期調律を行なっていたそうですが、ピアノの不調があり何度来てもらっても状況は一向に好転せず諦めていたそうですが、たまたまご縁がありメンテナンス依頼をいただきました。

 

早速弾いてみると・・・

鍵盤・アクションのレスポンスが遅く音色も変化がなくこもっていて、なんとも弾きにくい。

今回の要望がまさにこれでした。

1.ff(フォルテッシモ)で弾いても期待してる音量が出ない。
2.全体的に音量が出ない。
3.高音部の音色がこもっている。
4.鍵盤の反応が鈍い。
5.鍵盤が重い。

この全ての要望には、ある共通点があります。何だかわかりますか?

答えは・・・

ブレーキです。
鍵盤・アクションが動く際にブレーキがかかると上記のような症状が出るのです。
つまりブレーキとなる原因さえ直せば9割OKなのです。

さて、ブレーキの原因は・・・

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部品の汚れやサビと整調(鍵盤・アクション鍵盤ダンパーの機械的な調整)が不十分でした。

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鍵盤を外し、ホコリ等を掃除し、金属のピンを176本磨き滑りをよくします。

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鍵盤の動きを滑らかに調整します。

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アクション及びダンパーを快適に動くように調整します。
これでブレーキはとれ、鍵盤も快適になり音量もアップしました。そして音色のこもりはハンマーと弦の噛み合わせがきちんと出来ていないことが多いので、

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ハンマーを整形し直し、

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弦との噛み合わせを調整すると、輪郭のある音色になってきました。

調律をして、最後に音色の硬さを隣同士違和感なく揃えて、一度パネルをして試弾していただきました。

「すごい、こんなに音が (音量)が出る!」
「高音部もはっきり綺麗な音」
「別のピアノになったみたい!」

タッチ感は、「反応がよくなったけど黒鍵の奥側で弾いた時に少し抵抗感がある」とのことでしたので、もうほんの少しだけ軽く再調整して再度確認で全ての要望にOKいただきました。

9時からスタートして気づけば19時。あっという間でしたが最後に喜んでいただけてなによりです。生徒さんの反応も楽しみですね。


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


調律の唸りの聴こえ方

調律師は2本の弦を同時に鳴らし、唸りを消したり付けたりして聴き分けています。

通常は、調律専門学校などに通っていて、唸りが聴こえてくるまでに数ヶ月もかかる場合もあったりと非常に難しいことなわけですが、、

唸りの感覚がどういったものなのか分からない方の為に、ある方法で聴こえやすくする方法を思いついたのでご紹介します。

 

Twitter上では「聴こえた」と言う声もあり嬉しい限りです。

遊び感覚で聴こえるようになればいいなと、今後も何か思いついたらご紹介していきたいと思います。

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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