ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

ピアノの性能は調律師の腕と情熱で決まります

ピアニストの(故)中村紘子さんの専属調律師の(故)鶴田さんは、中村紘子さんの自宅のスタインウェイ(2台)を毎月メンテナンスに行かれていたそうですので、彼女の音色やタッチの好みを知り尽くしておられたのだろうと思います。

全国ツアーの際にも必ず調律師の鶴田さんが前日入りして、ホールのスタインウェイを1日かけて鍵盤調整から始めて中村紘子さん好みのスタインウェイに仕上げるようにされていました。

同じスタインウェイでも状態はいろいろなので、これを前日入りして中村紘子さんの好みのタッチと音色に仕上げてくれるので、中村紘子さんは安心して本番の演奏ができたのだろうと思います。

つまり万人が良いというピアノはあり得ないので、難しいことですが、いかなるピアノであれ、自分の好みを的確に具現化(調整と整音)してくれる、一生付き合えるような調律師とめぐり合えることがご自身のピアノライフにとっては最重要課題のように思います。

一昨日は大分、昨日は大阪からお持ちのピアノ(ヨーロッパ製、スタインウェイ所有)の不満解決のために弊社にご相談に来店されお話をお聞きしたりして、皆さんのご苦労がわかりますので少し解説させて頂きました。









ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの寿命に対する考え方のご紹介

ピアノは消耗部品(弦、ハンマー、フェルト類)が劣化した時を寿命と考えるか、あるいは高額なオーバーホールの費用を負担しても消耗部品を交換して長く使うかの二つの考え方があります。

ただ、最近は消耗部品を交換する工賃も高くなってきているので、そのコストを考えると悩ましい問題ですが、思い出のピアノはお金をかけてオーバーホールするのも良いかも知れません。

鉄やプラスティックは経年劣化していきますが、木は年数が経過すると固くで強固になるという特性があるので、ピアノも消耗部品を交換して丁寧に調整すれば古い弦楽器と同じように楽器としては魅力的になります。

最近は昔、娘に買って上げたピアノを「今度は孫が使うので必要な修理と調整をして下さい」という爺、婆からのご依頼を毎月1台ほど頂く様になりました。

今度はお孫さんが使うということで弊社でお預かりして整調・調律・整音と修理で約15万円、外装磨きと運送費は別途になりますが、程度の良いピアノであればこのような選択肢も良いのではと思います。尚、今回の費用はジジ・ババがご負担されました。


ブッシングクロス(赤色)も新しく張り替えました


論より証拠ということで、1967製のヤマハ黒の塗装を剥いで木目にして脚を猫脚にして、弦(独、レスロー弦)フェルト類、ハンマー(独、アベル)に交換してフルレストア、イタリア製の椅子を付けてみましたがお値段は約80万円になります。

消耗部品を全て高級品に交換し丁寧に整調・調律・整音しました。

 

 



中古ピアノのメリット・デメリット

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


国産ピアノと純ヨーロッパ製ピアノの魅力の違いについて

ヨーロッパのピアノと国産ピアノの違いは何ですか?というご質問をよく頂きます。

基本構造は同じですがピアノ作りの哲学(考え方)の違いが大きいと思います。
生産効率を最大限に重視したピアノ作りが現在の国産ピアノ、楽器としての音色や響きの魅力を重視した伝統的なピアノ作りがヨーロッパ製ピアノです。

純ヨーロッパ製(全て生産工程がヨーロッパ)のピアノ作りは、生産効率が悪くローテクなピアノ作りでその分値段も高価になりますが、寿命も長く、箱全体で鳴るのでコンパクトなピアノでも魅力的な音色を奏でます。

国産ピアノは、できる限り機械化して合理化した生産工程で製作されるので、最初から完成度が高い(均一な製品)の特徴で、家づくりに例えるとプレハブ住宅とログハウスのような違いと云えばわかり易いかも知れません、つまりできるだけ職人(大工さん)の要らないピアノ作りをめざしています。

ちなみにヨーロッパから日本に輸入されるピアノの関税はゼロです。

ピアノの内部をみればその片鱗を垣間見ることができます。

純ヨーロッパ製のペトロフのアクション

ヤマハのアクション

純ヨーロッパ製のペトロフのペダル周辺

ヤマハのべダル周辺

純ヨーロッパ製のペトロフの鍵盤蓋

ヤマハの鍵盤蓋

純ヨーロッパ性のペトロフの支柱

ヤマハの支柱


ここで純ヨーロッパ製と敢えて表記したのは、今の時代は全てヨーロッパで製作されたピアノ(ファーストラインと呼ばれ少数派)と中国で半分製作されたヨーロッパ製ピアノ(セカンドラインと呼びます)全て中国で委託生産されたヨーロッパの老舗ブランド(サードライン)があるので、あえて純ヨーロッパ製のペトロフと書きました。もちろん日本製ピアノも同様の流れです。

お薦めブランド ペトロフ

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ