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ピアノの寿命に対する考え方のご紹介

ピアノは消耗部品(弦、ハンマー、フェルト類)が劣化した時を寿命と考えるか、あるいは高額なオーバーホールの費用を負担しても消耗部品を交換して長く使うかの二つの考え方があります。

ただ、最近は消耗部品を交換する工賃も高くなってきているので、そのコストを考えると悩ましい問題ですが、思い出のピアノはお金をかけてオーバーホールするのも良いかも知れません。

鉄やプラスティックは経年劣化していきますが、木は年数が経過すると固くで強固になるという特性があるので、ピアノも消耗部品を交換して丁寧に調整すれば古い弦楽器と同じように楽器としては魅力的になります。

最近は昔、娘に買って上げたピアノを「今度は孫が使うので必要な修理と調整をして下さい」という爺、婆からのご依頼を毎月1台ほど頂く様になりました。

今度はお孫さんが使うということで弊社でお預かりして整調・調律・整音と修理で約15万円、外装磨きと運送費は別途になりますが、程度の良いピアノであればこのような選択肢も良いのではと思います。尚、今回の費用はジジ・ババがご負担されました。


ブッシングクロス(赤色)も新しく張り替えました


論より証拠ということで、1967製のヤマハ黒の塗装を剥いで木目にして脚を猫脚にして、弦(独、レスロー弦)フェルト類、ハンマー(独、アベル)に交換してフルレストア、イタリア製の椅子を付けてみましたがお値段は約80万円になります。

消耗部品を全て高級品に交換し丁寧に整調・調律・整音しました。

 

 



中古ピアノのメリット・デメリット

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


国産ピアノと純ヨーロッパ製ピアノの魅力の違いについて

ヨーロッパのピアノと国産ピアノの違いは何ですか?というご質問をよく頂きます。

基本構造は同じですがピアノ作りの哲学(考え方)の違いが大きいと思います。
生産効率を最大限に重視したピアノ作りが現在の国産ピアノ、楽器としての音色や響きの魅力を重視した伝統的なピアノ作りがヨーロッパ製ピアノです。

純ヨーロッパ製(全て生産工程がヨーロッパ)のピアノ作りは、生産効率が悪くローテクなピアノ作りでその分値段も高価になりますが、寿命も長く、箱全体で鳴るのでコンパクトなピアノでも魅力的な音色を奏でます。

国産ピアノは、できる限り機械化して合理化した生産工程で製作されるので、最初から完成度が高い(均一な製品)の特徴で、家づくりに例えるとプレハブ住宅とログハウスのような違いと云えばわかり易いかも知れません、つまりできるだけ職人(大工さん)の要らないピアノ作りをめざしています。

ちなみにヨーロッパから日本に輸入されるピアノの関税はゼロです。

ピアノの内部をみればその片鱗を垣間見ることができます。

純ヨーロッパ製のペトロフのアクション

ヤマハのアクション

純ヨーロッパ製のペトロフのペダル周辺

ヤマハのべダル周辺

純ヨーロッパ製のペトロフの鍵盤蓋

ヤマハの鍵盤蓋

純ヨーロッパ性のペトロフの支柱

ヤマハの支柱


ここで純ヨーロッパ製と敢えて表記したのは、今の時代は全てヨーロッパで製作されたピアノ(ファーストラインと呼ばれ少数派)と中国で半分製作されたヨーロッパ製ピアノ(セカンドラインと呼びます)全て中国で委託生産されたヨーロッパの老舗ブランド(サードライン)があるので、あえて純ヨーロッパ製のペトロフと書きました。もちろん日本製ピアノも同様の流れです。

お薦めブランド ペトロフ

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


弊社では、ピアノはセミオーダーの楽器と考えています

洋服はオーダーメイドが着心地が良く、さらに良質な生地を選べは最高ですが、ピアノ選びもこれに良く似ています。

ピアノは既製品であるが故にメーカーと型番を決めれば性能も同じと考えられていますが、実は同じ型番のピアノでも整調・整音でタッチや音色も大きく変わる楽器です。

さらに部屋の音響を考慮して演奏者好みの調整・整音を施せば、演奏者にとっては最良のピアノの仕上がります。

ですから安価なピアノでも丁寧な調整を施し、最終的に部屋の音響も考慮し演奏者の好みに合わせた音色とタッチに仕上げたピアノは、演奏者に取って手放せないほど魅力的なピアノになります。

ピアノは鍵盤から遠隔操作で演奏する楽器という意味で他の楽器と根本的に違うので、肝心な音色やタッチは演奏者の好みに合わせて調整・整音する楽器ということです。

逆にいくら高級ピアノを購入しても仕上げの調整と整音が省かれていれば高級の意味があまりないことになります。

この概念を理解されるとピアノ選びの概念も大きく変わります。

ピアノの性能は、ピアノ自体の基本性能、部屋の音響、調整と整音の3つの要素で決まります。



必要な作業時間の分布図

調整は多くの時間が必要なので大概のピアノが省かれているところです

音色もハンマーの形を整え、ハンマーの固さを変えることによって華やかな音色になったり、しっとりした音色になります


鍵盤の重さも鉛の大きさと位置を変えることにより軽くしたり重くしたりできます


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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